あくまき、ご存知ですか?

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あくまき

あくまき(灰汁巻き)とは、鹿児島県、宮崎県、熊本県人吉・球磨地方など南九州で主に端午の節句に作られる季節の和菓子である。もち米を灰汁(あく)で炊くことで独特の風味と食感を持つ。

あくまき - Wikipedia

古くは戦国時代から食べられてきた「あくまき」。
竹の皮に包まれ、それを開くとムチッとした茶色いお餅が出てきます。

ちまきのようでいて、ちまきではない、この「あくまき」。

本来、春の4月中旬から5月の半ばが旬の時期だそうですが、この「あくまき」が今回のテーマ。

あくまきの歴史

私の鹿児島料理

 

歴史・由来・関連行事

「あくまき」は、主に端午の節句で食べられる鹿児島県独特の餅菓子で、“ちまき”と呼ぶこともある。関ヶ原の戦いの際、薩摩の島津義弘が日持ちのする食糧として持参したのがはじまりだという説がある。保存性が高いことと、その腹持ちの良さから、薩摩にとって長く戦陣食として活用され、かの西郷隆盛も西南戦争で食べていたといわれる。こうした背景から、男子が強くたくましく育つようにという願いを込めて、端午の節句に食べられるようになったといわれている。

「あくまき」は、もち米を木や竹を燃やした灰からとった灰汁(あく)に浸した後、そのもち米を孟宗竹(もうそうちく)の皮で包んで、灰汁水で数時間煮込んでつくられる。灰汁に含まれるアルカリ性物質がもち米の繊維を柔らかくするとともに、雑菌の繁殖を抑え、長期保存ができるようになる。高温多湿で食糧が腐敗しやすい鹿児島県において、まさに先人の知恵がつまった料理である。

出典:農林水産省Webサイト

あくまき 鹿児島県 | うちの郷土料理:農林水産省
「あくまき」は、主に端午の節句で食べられる、鹿児島県独特の餅菓子で“ちまき”と呼ぶこともある。関ヶ原の戦いの際、薩摩の島津義弘が日持ちのする食糧として持参したのがはじまりだという説がある。保存性が高いことと、その腹持ちの良さから、薩摩にとって長く戦陣食として活用され、かの西郷隆盛も西南戦争で食べていたといわれる。

ちまきのようで、ちまきじゃないと言っても、地元鹿児島県では「ちまき」と呼ぶこともあるそうで、中国から伝わったとされる、あの三角形の「ちまき(粽)」を、起源としているようです。

ちまきは、端午の節句の行事食であることからも、あくまきの旬の時期と共通点があります。

ちなみに、鹿児島県の一部、また離島などでは、この特徴的なあくまきの形でなく、中国の粽に似た三角形のもの、もち米だけではなく、小豆や豚肉、シイタケを具材として入れたものなども受け継がれているようです。

1877年の西南戦争のおり、薩摩藩(現在の鹿児島県)の外、近隣の宮崎県や熊本県の一部にも、あくまきが普及したとされます。

本場、鹿児島県のスーパーでは家庭であくまきを作る用の、灰汁や灰汁用の灰、竹の皮が普通に売られているそうです。

あくまきは、「灰汁巻き」と書きますが、一晩ほど灰汁(あく)に漬け込んだもち米を、同じく一晩灰汁に漬け込んだ竹の皮(孟宗竹の皮)で包み、紐で縛って、また灰汁で3時間ほど煮て作られます。

灰汁巻きには、灰汁と竹の皮、もち米が必須の材料ということです。

現在では、家庭で囲炉裏やかまどなど木灰が手に入りにくいので、家庭で作らなくなりそうですが、鹿児島ではこのようにスーパーでも手軽に灰汁も竹の皮も手に入るので、家庭で、あくまきを作るところも多いそうです。

あくまきの特徴と食べ方、栄養も

あくまきの製法から見ても、灰汁で長時間煮て、殺菌性のある竹の皮で包むことから、保存生が良いのが一番の特徴。

中の餅は水分が多い割に、長期間の保存に耐え、柔らかく腹持ちよく食べられる、まさに保存食、携行食にピッタリのあくまきです。

味はと言うと、特に味付けはされていないので、食べるときにきな粉や黒砂糖をつけて食べたり、醤油をつけて食べたり、甘いお菓子としてたべても、おかず風に食べてもOK。

あくまきを天ぷら風に衣をつけて油で揚げて食べるのもおすすめなようです。

灰汁と竹の皮による、独特な風味が苦手な人もいるようですが、好きになってしまうと端午の節句と言わず、年中食べるのが鹿児島スタイル、鹿児島伝統のお菓子?伝統食。

ちなみに、個人的には冷やして食べるほうが、独特のえぐ味が抑えられるような気がします。

あくまきの栄養は、

  • 神経や筋肉の働きに作用するカリウム
  • 骨や皮膚組織の形成に作用するマンガン

炭水化物(糖質)に加えて、このカリウム、マンガン、その他、亜鉛や銅を多く含み、栄養面でも優秀な携行食です。

#33 超大好き❤「あくまき」って何?【故郷・鹿児島の名産品】食べ比べ企画【後編】!綾小路きみまろ

三大栄養素としては、たんぱく質を足して食べるとベターなので、きな粉や餡ことのマッチングが栄養的にはおすすめ。

あくまき、まだ試したことがないという方、お試しいかがでしょう。

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