いつも食べている豚肉の「豚」って、どんな豚?
生姜焼き、とんかつ、ポークソテー、酢豚、豚汁などなど、普段から何気なく食べている豚肉料理。
メインの豚肉ですが、豚モモ、豚ロースなど豚肉の部位については、買い物する際に気にして選んだりしますが、豚そのものが、どんな豚か?なんて考えることありますか?
いつもの豚肉、全部一緒のようでいて銘柄などの種類でも味わいも大きく違ってきます。
いつもと一味違う豚肉、日本三大豚
特別な豚、おいしい豚肉として「日本3大豚」というのがあるのはご存知でしょうか?
- アグー豚
- 六白黒豚
- 白金豚(はっきんとん)
世界的に有名な豚として
- イベリコ豚(スペイン)
- 金華豚(中国)
- アグー豚(日本の沖縄県)
日本3大豚にも挙げられるアグー豚は、世界3大豚にも挙げられるほど。
沖縄県に生息する固有種であるアグー豚は、通常の豚よりも小さく、成長も遅いところから、その肉の希少価値も高い。肉質も高く、霜降りで脂の甘味、肉の旨味が一般的な豚よりも優れていると評価されています。
黒豚の産地として有名なのは鹿児島県。
肉質が気も細かで、歯切れがよくジューシー、柔らかいという特徴が際立ちます。
一般的な白豚が生後6ヶ月で出荷されるのに対し、黒豚は8ヶ月かけて出荷に至ります。出生数も少なく生産コストも高くかかりますが、それに替えても、黒豚の旨さは特筆するものがあるとされます。
白金豚は、岩手県が産地として知られています。
岩手県出身の宮沢賢治が、短編童話「フランドン農学校の豚」の中で豚を白金(プラチナ)と同等に勝ちがあるものと例えたことに由来して「白金豚」と名付けられた豚です。
ゆっくりと育つことから脂ののりが良く、芳香な香りで柔らかな肉質が特徴です。
その他、日本国内にはたくさんのブランド豚が飼育されています。どのブランド豚も生産者が独自の飼育法や管理法を持って、味わいが良いものばかり。
十勝野ポーク、知床ポーク、やまざきポーク、平牧三元豚、黒部名水ポーク、能登豚、うつくしまエゴマ豚、東京X、高座豚、千葉県のいも豚、ローズポーク、知多豚、みえ豚、松阪豚、大和ポーク、ひょうご雪姫ポーク、讃岐夢豚、阿波ポーク、ふれあい媛ポーク、大山ルビー、備前さくらポーク、茶美豚、紅葉豚、きなこ豚などなど。
黒豚の特徴
豚の外観的な特徴して、その色で白と黒に別れます。
白い豚と黒い豚。沖縄のアグー豚も外見からすると黒い豚。
黒豚はイギリス原産の豚(バークシャー種)に土着の黒豚を掛け合わせたもので、主に鹿児島で飼育されています。そのルーツは古く約400年前に遡ります。
「かごしま黒豚」には、厳しい基準があり、商標登録もされています。
肉質の特徴 / 食味や食感
肉の筋繊維が細かくきめが細かい → 食べたときに歯切れがよく、やわらかい
保水性が高く、脂肪組織の水分含有量が少ない → 肉質がしまり、水っぽさがなくジューシー
中性糖やアミノ酸含有量など旨味成分含有量が多い → 甘味を感じられ、旨味が多い
脂肪の溶ける温度が高い → 脂がべとつかず、さっぱりしている
黒い豚、黒豚だからといって、良い肉、美味しい豚肉だとは限らず、「かごしま黒豚」のように美味しさを探求した飼育法・管理法をもってはじめて、美味しいと評価されるお肉になります。
生産効率やコストよりも、肉の美味しさを追い求めた結果、お値段は高くなりますが、それに代えがたい美味しさを実現しています。
鹿児島県以外にも、埼玉県(彩の国黒豚)・群馬県(とんくろー)・岡山県(おかやま黒豚)・香川県(讃岐黒豚)などで生産されている黒豚ですが、「かごしま黒豚」はグンを抜いた人気と商品価格、食肉市場では牛肉並みの価格で取引されることもあるそうです。
「かごしま黒豚」には証明制度、トレーサビリティが確保され、産地偽装や品質の維持にも行われていることから、安心して供給されるシステムが備わっているそうです。
ちなみに鹿児島県の豚肉生産量はダントツで日本国内1位。
令和5年時点では飼養頭数は1,153,000頭で、全国の飼養頭数の約0.9%を占めています。
続く、2位は、同じ南九州の宮崎県で818,200頭。3位に北海道の759,600頭と続きますが、鹿児島県が飛び抜けているのが分かります。
黒豚をおつまみで感じてみましょう!
鹿児島の隣県、同じ南九州、宮崎県でも黒豚が飼育されています。
宮崎黒豚を味わえるおつまみ2選。
価格的には、普段遣いの豚肉としては難しいものがありますが、特別な日のお料理など、かごしま黒豚など、日本3大豚なども試してみるのも良いですね。
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