
日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録されるそうです。今回の登録で国内の無形文化遺産は23件になります。
- 能楽
- 人形浄瑠璃文楽
- 歌舞伎(伝統的な演技演出様式によって上演される歌舞伎)
- 雅楽
- 小千谷縮・越後上布
- 奥能登のあえのこと
- 早池峰神楽
- 秋保の田植踊
- 大日堂舞楽
- 題目立
- アイヌ古式舞踊
- 組踊
- 結城紬
- 壬生の花田植
- 佐陀神能
- 那智の田楽
- 和食:日本人の伝統的な食文化
- 和紙:日本の手漉和紙技術
- 山・鉾・屋台行事
- 来訪神:仮面・仮装の神々
- 伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術
- 風流踊
- 伝統的酒造り
引用:無形文化遺産
無形文化遺産(むけいぶんかいさん、intangible cultural heritage)は、民俗文化財、フォークロア、口承伝統などの無形文化財を保護対象とした、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の事業の一つ。2006年に発効した無形文化遺産の保護に関する条約(以下、無形文化遺産条約)に基づく。無形文化遺産に対して、ユネスコの世界遺産は建築物など有形文化財を対象とする。関係して2001年から3回行われた傑作宣言による90件を引き継いて含まれる。
これまでに対象とされた無形文化遺産は、各国の音楽、舞踏、祭り、儀式のほか、インドのヨーガ(2016年)、日本の和紙(2014年)、和食(2013年)など伝統習慣、工芸など多岐にわたる。
無形文化遺産 - Wikipedia
https://youtu.be/7GODjKsznpY
日本酒に限らず、焼酎や泡盛など日本の伝統的な「酒造り」が登録されました。
日本の伝統的な酒造りの要件は?
日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術、日本各地においてそれぞれの気候風土に応じて発展し、日本酒、焼酎、泡盛、みりんなどの製造技術として受け継がれてきたもの
- 米などの原料を蒸すこと
- 手作業で伝統的なこうじ菌を用いてバラこうじを製造すること
- 並行複発酵を行っており、水以外の物品を添加しないこと
日本各地、日本酒が作られていない都道府県は全く無いそうで、泡盛や焼酎どころとして知られる沖縄県や九州地方各県でも、日本酒づくりが行われています。
ちなみに、日本の三大酒どころは、兵庫県の灘、京都府の伏見、広島県の西条?。
酒を醸造する蔵「酒蔵」が多いのは、
引用:
国税庁の「酒類製造業及び酒類卸売業の概況(令和3年調査分)」によると、清酒の事業者が最も多い県は新潟県(88者)、次いで長野県(72者)、福島県(58者)
酒蔵(さかぐら)と酒造(しゅぞう)の違いとは?日本酒造りに関連する用語を徹底解説 - 酒みづき酒蔵と酒造。よく聞く言葉ですが違いはあるのでしょうか。今回は日本酒造りに関連する用語をわかりやすく解説いたします。
酒造量が多いのが、兵庫県、次いで京都府、新潟県。
日本各地の米や水の特徴や豊かな自然環境の恩恵を受けて様々な味わいの日本酒があります。酒蔵独自の特徴や杜氏の伝統技術により様々な日本酒が、今でも日々生み出され続けています。
沖縄の泡盛や、九州の焼酎が生まれたのは、南九州や沖縄の気候では日本酒を作る際、原料の腐敗により上手くいかなかったり、より美味しいアルコールを安定して生み出す手段として蒸留という方法にたどり着いたとされています。
それにともなって、原料をサトウキビや、サツマイモといったその土地の最適な原料で泡盛や焼酎が作られるようになったと考えられます。
もともと、アルコール度数の高い焼酎類は病気や怪我に効果がある医薬品として使われていたそうです。
ちなみに、味醂は飲用を目的とされ、現在のように調味料ではなく焼酎の飲み方として生まれます。焼酎に、もち米と米麹を加え甘みを増したお酒として、もしくは、白酒など日本古来の酒に、腐敗防止を目的としてアルコール度数の高い焼酎が加えられ出来たとも言われています。
そんな酒にまつわる伝統や生活様式、それを支える酒造り文化が、世界無形文化遺産となり、後世に受け継がれ、さらには世界に広く知られるようになることは、非常にうれしく誇らしい気持ちになります。
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