鹿児島県や宮崎県など南九州を中心とした「あくまき」について過去、数回にわたってまとめてきました。
↓参照
- あくまき、ご存知ですか?
- あくまきはどんな由来の郷土料理?関ケ原の戦いや西南戦争で兵糧として重宝されていた!
- あくまきを食べ過ぎるとどうなる?低カロリー食品の真実と糖質をチェック!
- 市販のあくまきの賞味期限はどれくらい?日持ちする?おいしい食べ方やアレンジについても!
地元で「あくまき」は「ちまき」とも呼ばれ、もち米を灰汁(アク)で炊いて竹の皮で包む、その独特な食べ物で、全国一般的にいうところの「ちまき」とは、見た目や、味もだいぶ違ったものです。
南九州の「あくまき」の特徴は、日保ちが良い、保存性の高さですが、そのことから古くは戦の際の陣中食として発達したとも言われています。
日保ちがするので、たくさん作りすぎた時や、食べきれなかったときには一旦、冷蔵庫などで保存しておくことも多くなりがちです。
「あくまき」は、もち米を使っていて、お餅に似ています。
お餅が冷蔵庫で固くなるように、あくまきも冷たくなると固くなります。
固くなった「あくまき」が温めて柔らかくして食べるのですが、その温め方について。
あくまきの温め方とは?
冷蔵保存後の「あくまき」の温め方は、最近では電子レンジでチン!が主流です。
温めることで柔らかさも復活します。
電子レンジが、それほど普及していない頃は、蒸し器で軽く蒸すことで柔らかくして食べていました。その際には、竹の皮で包んだ状態で蒸し器やセイロに入れてあげればOK。
竹皮を剥がしてしまっている状態だと、ラップに軽く包んであげて蒸し器に投入です。
中には、冷たくなって少しかたくなった状態の「あくまき」を好む方もいらっしゃいますので、お好みの硬さを見極めながら調整してみるのも良いと思います。
冷蔵ではなく冷凍して保存していた「あくまき」を温めてあげるときは、まずは常温で解凍してあげるところから。
解凍した「あくまき」の再冷凍は、衛生上も品質や安全性からもNGです。
ゆっくりしっかり解凍してあげた「あくまき」はレンジや蒸し器で、お好みの硬さになるように温めてみてください。
あくまきの食べ方とは?
「あくまき」の食べ方は様々で、もち米で作ったゼリーのような、あの独特なプルプル感を好む方も、少し硬さが出た頃合いのものをものを好む方、硬さの好みも人それぞれだと思います。
あくまき自体の味は、ほとんど無いと言っても良いので、甘い味付けで食べてもよし、おつまみやオカズの一品として塩気のある味付けで召し上がるのもオススメです。
砂糖ときな粉を混ぜたものを「あくまき」にまぶして食べるのが一般的とされていますが、黒蜜や、砂糖醤油をつけて食べるのもオススメです。
その他、バニラアイスをかけて食べたり、様々なスタイルでお餅を食べるように「あくまき」の食べ方も様々な形でお気に入りを見つけてみるのもオススメ。
甘いスイーツ系の食べ方以外も。食べやすい大きさにカットした「あくまき」に片栗粉と小麦粉を水に溶いたものにくぐらせ天ぷらのように油で揚げて食べると、外は衣のパリッとした感じで、中はあくまきがとろ~っとしていて、鹿児島でも「あくまきの揚出し」といった形の料理をメニューに加えている飲食店もあるそうです。
様々お好みのスタイルで調理したりする前に、竹の皮に包まれた「あくまき」をカットしないといけませんが、ムチムチっとした柔らかさで包丁では切りづらい場合があります。
そんなときは、竹の皮を包んでいた紐状のもの(竹の皮)や、タコ糸などで結び切るように、糸を「あくまき」に一周させて両端を引っ張って切るとキレイに切ることが出来ます。
あくまきのアレンジ方法とは?
あくまき アレンジ もっちりパンケーキ
あくまきをアレンジ ドーナツ
あくまきをアレンジ ティラミス
沖縄月桃あく焼き
あくまき肉巻き
あくまきアレンジ 天ぷら
あくまきは、もち米が原材料ですから、お餅と同様に高カロリーです。
そのことで
保存性に優れている他、炭水化物・脂質を含んでことから効率的にエネルギー補給できる食品です。
戦に持参した保存食であったことも理にかなっています。
神経や筋肉の働きには欠かせないカリウムや、骨や皮膚の形成に必要なマンガンといったミネラル分も含まれています。
食べ過ぎ注意ですが、栄養満点な食べ物でもあるのです。
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