9月10日は十五夜・中秋の名月、お月見に飲むとっておきのお酒について

9月10日は十五夜・中秋の名月、お月見に飲むとっておきのお酒について お酒のつまみになる話
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9月を迎えると、夏も終わって季節は「秋」。
秋といえば、

芸術の秋
食欲の秋
スポーツの秋

などなど、むかしから「〇〇◯の秋」といったフレーズで、秋の様子を表してきました。

少し以前のアンケート結果になりますが

秋の行事・イベントといえば? 1位から10位

1位:運動会 6904票

2位:文化祭・学園祭 2626票

3位:紅葉狩り 2171票

4位:ハロウィン 1811票

5位:稲刈り 656票

6位:十五夜 637票

7位:お彼岸 516票

8位:遠足 490票

9位:芋掘り 403票

10位:ぶどう狩り 259票

gooランキング調査概要
集計期間:2014年10月09日~2014年10月23日

秋の行事・イベントといえば?TOP19
秋の行事・イベントといえば?TOP19

秋の行事といえば、今でも、まぁこんな感じで秋の姿を思い浮かべるのではないでしょうか。

この中で、大好きなお酒にまつわるイベントを探しますと、やはり「十五夜」、「月見酒」を真っ先に思い浮かべてしまいます。

今年2022年の「十五夜」はいつ?

2022年の十五夜 - Google 検索

Googleで「2022年の十五夜」として検索すると、その答えは

「9月10日土曜日」

このように表示してくれます。

 

夏が過ぎて、少しずつ涼しくなり始めた9月のこの時期に、満月の夜を見て楽しむ、日本の秋の風物詩。十五夜、お月見です。

十五夜といえば、もとはお月見をする旧暦8月15日の「十五夜」の事を指していました。
旧暦に対して、新暦、月遅れで9月15日を十五夜という情報も見受けられましたが、実のところは、その年その年で十五夜の日付は変わるんです!

新暦旧暦の変換には、こちらのウェブサイトが便利でした。

新暦・旧暦変換

 

十五夜 満月の日
2020年 10月1日(木) 10月2日(金)
2021年 9月21日(火) 9月21日(火)
2022年 9月10日(土) 9月10日(土)
2023年 9月29日(金) 9月29日(金)
2024年 9月17日(火) 9月18日(水)

御存知のとおり、現在日本で使われている暦が新暦で、それは太陽の動きに合わせて作られた暦です。

対して、旧暦とは「月の動き」に合わせて作られた暦です。

新暦の1年が365日であるのに対して、旧暦の1年は364日。
そのため旧暦では、暦と季節に1年で11日のズレが生じ、約3年毎に1年を13ヶ月として、そのズレを調整する必要がありました。

旧暦では、このように暦と季節にズレが有るため、暦とは別に季節をしる目安として「二十四節気」や「雑節」が人々の生活には欠かせないものでした。

旧暦の8月15日とされてきた「十五夜」は、新暦にすると旧暦と新暦の違いから、毎年日付が変わるというわけです。

1年の中でも、空が澄みわたって月が美しく眺められるということで、古くから「お月見」をする日、それが十五夜。

月見=満月の日

そんなイメージではありますが、上の表を見てもらっても分かるとおり、完全に満月の日でないこともありますね。

十五夜を「中秋の名月」とも行ったりしますが、「中秋」、すなわち「秋の真ん中」。
太陽暦を採用していた旧暦での区切りでは、秋は旧暦の七月・八月・九月を指していたので、中秋=秋の真ん中ということで、旧暦八月十五日は「中秋の名月」ということになります。

十五夜の風習はいつから続いているのでしょうか?

日本の伝統文化、伝統行事である十五夜のお月見ですが、ではその始まりはいつ頃なのでしょう?

十五夜は中国の伝統文化「中秋節」に由来し、その中秋節は日本の十五夜と同様に旧暦の八月十五日のことを指します。

中国では、中華三大節として、中国の旧正月である「春節」、日本で言うところのお盆のような「清明節」、そして「中秋節」。

「月餅(げっぺい)」というお菓子、月に見立てた丸く平たい形の、中に餡が入ったお菓子ですが、その月餅は中秋節でお月見をしながら食べるものとして、またお供えとした習慣があります。


日本の十五夜は、中国の中秋節を起源として平安時代に中国から伝わったとされ、貴族の間に広まり、当時は月を見上げるのではなく、水面や盆、盃の酒に映り込んだ月を愛でながら酒を酌み交わすといった雅で風流な催したっだそうです。

それから、庶民の間でも一般的に十五夜を楽しむようになるのは、江戸時代に入ってからだそうです。

その頃には、月を愛でるような風流さよりも、秋の収穫祭や初穂祭的な意味合いと相まって定着したものとされています。

実は、お月見行事には三つのお月見がある!

お月見=十五夜(中秋の名月)として、お月見行事が行われたりすることは、現在の我々も広く知ることですが、実は「お月見行事」は3つ、3回のお月見がセット、「三月見」として伝統的に伝わっています。

それは

十五夜、十三夜、そして十日夜

  • 十三夜:十五夜の後「旧暦の九月十三日」のお月見
  • 十日夜(とおかんや):旧暦10月10日に行われていた収穫祭

十三夜は、中国由来の十五夜とは違って、日本発祥の風習、日本で始まった風習だそうです。

大切なのは、十五夜または十三夜のどちらかしか月見をしないことを「片見月」と呼び、あまり演技が良くないとされている点。

庶民に広まった十五夜やお月見の風習が、秋の収穫最適な意味合いを持つとともに、十五夜では月の神様に豊作を願い、十三夜の時期には、稲作の収穫を終える地域も多いことから秋の収穫に感謝しながら、美しい月を愛でるといった、願いと感謝の儀式伝統だとか。

十日夜

旧暦10月10日に行われる収穫祭であり、北関東を中心に甲信越から東北地方南部にかけて広く分布し、西日本の刈上げ行事である亥の子と対応している。

「案山子上げ」「案山子の年取り」「大根の年取り」「大根の年越し」などとも言う。

十日夜では、稲の収穫を感謝し翌年の豊穣を祈って、田の神に餅・ぼた餅が献じられるほか、稲刈り後の藁を束ねて藁づとや藁鉄砲を作り、子供達が地面を叩きながら唱えごとをする行事が行われる。

地面の神を励ますためとも、作物にいたずらをするモグラを追い払うためとも言われる。唱えごとにはバリエーションがあり、埼玉県では「トーカンヤ、トーカンヤ、朝そばきりに昼団子、ヨーメシ食ったらひっぱたけ」「トーカンヤ、トーカンヤ、十日のぼた餅生でもいいから十食いたい」などのバリエーションが存在する。

十日夜 - Wikipedia

このように、もう一つの十日夜(とおかんや)は、東日本で行われていた田の神様を祀る行事で、稲刈りが無事に終わり、田の神様が山に帰る日とされている日。

お餅をついたり、かかしを祀ったり、馬を労ったりして秋の収穫を祝い、次の年の五穀豊穣を願います。

これら三月見、十五夜(中秋の名月)、十三夜のお月見、十日夜のお月見と三つのお月見ができれば、縁起も良いとされたのだそうです。

十五夜同様に、十三夜も十日夜も毎年、新暦での日付が違ってきます。
ちなみに、今年2022年の

十三夜(旧暦の九月十三日): 10月8日土曜日
十日夜(旧暦の十月十日):11月3日木曜日

十五夜では、お月様に見立てたお団子をお供えしたり、十三夜は、栗や枝豆を供えて収穫を祝うことから「栗名月」「豆名月」とも呼ばれていたりするわけですが、忘れてはいけないのが「月見酒」。

今年のお月見には、何を飲む?月見酒

月見酒といえば、月を眺めつつ飲むお酒なわけですが、古くは中国の中秋節から、古の日本、平安の世から続く行事でも、月明かりのもとで飲む神聖なお酒は大切な文化風習だったはず!

2017年、その年の「中秋の名月」の日を、あの月桂冠によって、一年で最も月が美しいとされる「中秋の名月」の日を「月見酒の日」として記念日制定しているらしいのです。

かつて平安貴族たちは観月の宴を催し、
水面に映る美しい月を眺めたり
杯に月を映して月見酒を楽しんだとされています。

現代を生きる人たちにもこの粋な文化に改めて目を向けて欲しい。
そんな想いから「月見酒の日」は生まれました。

中秋の名月 2023年はいつ?大人のお月見 月見酒 の楽しみ方
2023年の中秋の名月は9月29日(金)です。旧暦8月15日の月は「中秋の名月」とされ、1年で最も月が美しく見える日と言われています。今日はお月見の歴史や由来、楽しみ方についてご紹介します。

月見の酒 神々に豊作を感謝し、神と酌み交わす

月見の酒 神々に豊作を感謝し、神と酌み交わす

 

秋の味覚とともに、秋、お月見にふさわしい酒、月にちなんだお酒として、名前に「月」が使われているものをピックアップしてみました。

雨後の月 大吟醸酒 月光

 

加越 加賀ノ月 月光 純米大吟醸

 

鳴門鯛 純米吟醸原酒 大古酒 月読酒(つくよみざけ)

 

月山 特別純米 出雲

 

月山酒造 銀嶺月山 純米大吟醸 (限定醸造)

日本酒の秋といえば、寒い冬から春にかけ出来上がったお酒に火入れをして発酵を止めて、涼しい蔵でひと夏過ごして熟成を待ち、夏場はひんやりと感じた涼しい蔵の中も、外の気温と同じくらいに感じられるような秋の頃、出荷前の火入れをせずにそのまま出荷するお酒を「ひやおろし」と言うそうですが、秋の風物詩として日本酒愛好家も楽しみにしている秋の季節、月見酒には「ひやおろし」となるのでしょう。

そんな季節の移ろいや、それにともなう自然の恵みや、人々が作り上げる味覚、美味なるものを、その時、その季節を感じながら、これまでこれからに思いを馳せつつ、今年の月見酒を心ゆくまで(3回)楽しみたいです。

 

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