先の5月1日、大型連休の谷間、祝日になったらいいのにといったテーマでしたが、次の日、5月2日も大型連休の谷間になりますね。
2022年5月2日、どんな日なのか?祝日になる可能性を探ってみたい・・・、といった内容でございます。
5月2日はなんの日?
今年、2022年の立春は、2月4日でした。
立春から数えて、88日目(立春の87日後の日)にあたる5月2日は、「八十八夜」。
閏年の場合は、5月1日が、八十八夜になります。
もちろん、以前もご紹介したように、起算となる日の立春が移動・変動した場合には5月3日になる年もあるということです。
ですが、閏年を除いてしばらくは5月2日、その日が八十八夜ということになります。
では、八十八夜ってなに?という話になりますが、
「夏も近づく八十八夜♪」、上の動画にもありますが「茶摘みの歌」と呼ばれる唱歌。
この歌にも謳われている、八十八夜。
歌詞)茶摘み
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みぢやないか
あかねだすきに菅(すが)の笠
この頃に行う茶摘みの光景を歌に歌っています。
2007年に「日本の歌百選」に選定された、まさに日本の唱歌として日本人の心にある日本の風景を歌ったものとされています。
日本の歌百選は、2006年に日本の文化省と日本PTA全国協議会が、親子で長く歌い継いでほしいとして選んだ童謡や唱歌、歌謡曲で百選とありますが、全101曲を選定したものです。
他に、江戸時代から受け継がれる、「通りゃんせ」から、「仰げばと落とし」や、「赤とんぼ」「大きな栗の木の下で」、「いい日旅立ち」、「上を向いて歩こう」や、「川の流れのよう」、「世界に一つだけの花」、なんていう比較的新しい曲も入っています。
親子で歌いつごう 日本の歌百選|文化省
曲名 | 作詞 | 作曲 | |
1 | 仰げば尊し | 不詳 | 不詳 |
2 | 赤い靴 | 野口 雨情 | 本居 長世 |
3 | 赤とんぼ | 三木 露風 | 山田 耕筰 |
4 | 朝はどこから | 森 まさる | 橋本 国彦 |
5 | あの町この町 | 野口 雨情 | 中山 晋平 |
6 | あめふり | 北原 白秋 | 中山 晋平 |
7 | 雨降りお月さん | 野口 雨情 | 中山 晋平 |
8 | あめふりくまのこ | 鶴見 正夫 | 湯山 昭 |
9 | いい日旅立ち | 谷村 新司 | 谷村 新司 |
10 | いつでも夢を | 佐伯 孝夫 | 吉田 正 |
11 | 犬のおまわりさん | 佐藤 義美 | 大中 恩 |
12 | 上を向いて歩こう | 永 六輔 | 中村 八大 |
13 | 海 | 林 柳波 | 井上武士 |
14 | うれしいひなまつり | サトウ ハチロー | 河村 光陽 |
15 | 江戸子守唄 | 日本古謡 | 日本古謡 |
16 | おうま | 林 柳波 | 松島 彜 |
17 | 大きな栗の木の下で | 不詳 | イギリス民謡 |
18 | 大きな古時計 | 保富 庚午訳詞 | WORK HENRY CLAY |
19 | おかあさん | 田中 ナナ | 中田 喜直 |
20 | お正月 | 東 くめ | 滝 廉太郎 |
21 | おはなしゆびさん | 香山 美子 | 湯山 昭 |
22 | 朧月夜 | 高野 辰之 | 岡野 貞一 |
23 | 思い出のアルバム | 増子 とし | 本多 鉄麿 |
24 | おもちゃのチャチャチャ | 野坂 昭如・吉岡治補作詞 | 越部 信義 |
25 | かあさんの歌 | 窪田 聡 | 窪田 聡 |
26 | 風 | 西條八十訳詞 | 草川 信 |
27 | 肩たたき | 西條 八十 | 中山 晋平 |
28 | かもめの水兵さん | 武内 俊子 | 河村 光陽 |
29 | からたちの花 | 北原 白秋 | 山田 耕筰 |
30 | 川の流れのように | 秋元 康 | 見岳 章 |
31 | 汽車 | 不詳 | 大和田 愛羅 |
32 | 汽車ポッポ | 富原 薫 | 草川 信 |
33 | 今日の日はさようなら | 金子 詔一 | 金子 詔一 |
34 | 靴が鳴る | 清水 かつら | 弘田 龍太郎 |
35 | こいのぼり | 近藤 宮子 | 不詳 |
36 | 高校三年生 | 丘 灯至夫 | 遠藤 実 |
37 | 荒城の月 | 土井 晩翠 | 滝 廉太郎 |
38 | 秋桜 | さだ まさし | さだ まさし |
39 | この道 | 北原 白秋 | 山田 耕筰 |
40 | こんにちは赤ちゃん | 永 六輔 | 中村 八大 |
41 | さくら貝の歌 | 土屋 花情 | 八洲 秀章 |
42 | さくらさくら | 日本古謡 | 日本古謡 |
43 | サッちゃん | 阪田 寛夫 | 大中 恩 |
44 | 里の秋 | 斎藤 信夫 | 海沼 実 |
45 | 幸せなら手をたたこう | 木村 利人訳詞 | アメリカ民謡 |
46 | 叱られて | 清水 かつら | 弘田 龍太郎 |
47 | 四季の歌 | 荒木 とよひさ | 荒木 とよひさ |
48 | 時代 | 中島 みゆき | 中島 みゆき |
49 | しゃぼん玉 | 野口 雨情 | 中山 晋平 |
50 | ずいずいずっころばし | わらべうた | わらべうた |
51 | スキー | 時雨 音羽 | 平井 康三郎 |
52 | 背くらべ | 海野 厚 | 中山 晋平 |
53 | 世界に一つだけの花 | 槇原 敬之 | 槇原 敬之 |
54 | ぞうさん | まど みちお | 團 伊玖磨 |
55 | 早春賦 | 吉丸 一昌 | 中田 章 |
56 | たきび | 巽 聖歌 | 渡辺 茂 |
57 | ちいさい秋みつけた | サトウ ハチロー | 中田 喜直 |
58 | 茶摘み | 不詳 | 不詳 |
59 | チューリップ | 近藤 宮子 | 井上 武士 |
60 | 月の沙漠 | 加藤 まさを | 佐々木 すぐる |
61 | 翼をください | 山上 路夫 | 村井 邦彦 |
62 | 手のひらを太陽に | やなせ たかし | いずみ たく |
63 | 通りゃんせ | わらべうた | わらべうた |
64 | どこかで春が | 百田 宗治 | 草川 信 |
65 | ドレミの歌 | ペギー 葉山訳詞 | RODGERS RICHARD |
66 | どんぐりころころ | 青木 存義 | 梁田 貞 |
67 | とんぼのめがね | 額賀 誠志 | 平井 康三郎 |
68 | ないしょ話 | 結城 よしを | 山口 保治 |
69 | 涙そうそう | 森山 良子 | BEGIN |
70 | 夏の思い出 | 江間 章子 | 中田 喜直 |
71 | 夏は来ぬ | 佐々木 信綱 | 小山 作之助 |
72 | 七つの子 | 野口 雨情 | 本居 長世 |
73 | 花 | 喜納 昌吉 | 喜納 昌吉 |
74 | 花 | 武島 羽衣 | 滝 廉太郎 |
75 | 花の街 | 江間 章子 | 團 伊玖磨 |
76 | 埴生の宿 | 里見 義訳詞 | BISHOP HENRY ROWLEY |
77 | 浜千鳥 | 鹿島 鳴秋 | 弘田 龍太郎 |
78 | 浜辺の歌 | 林 古渓 | 成田 為三 |
79 | 春が来た | 高野 辰之 | 岡野 貞一 |
80 | 春の小川 | 高野 辰之 | 岡野 貞一 |
81 | ふじの山 | 巌谷 小波 | 不詳 |
82 | 冬景色 | 不詳 | 不詳 |
83 | 冬の星座 | 堀内 敬三訳詞 | HAYS WILLIAM SHAKESPEARRE |
84 | 故郷 | 高野 辰之 | 岡野 貞一 |
85 | 蛍の光 | 稲垣 千穎 | スコットランド民謡 |
86 | 牧場の朝 | 不詳 | 船橋 榮吉 |
87 | 見上げてごらん夜の星を | 永 六輔 | いずみ たく |
88 | みかんの花咲く丘 | 加藤 省吾 | 海沼 実 |
89 | 虫のこえ | 不詳 | 不詳 |
90 | むすんでひらいて | 不詳 | ROUSSEU JEAN JAQUES |
91 | 村祭 | 不詳 | 不詳 |
92 | めだかの学校 | 茶木 滋 | 中田 喜直 |
93 | もみじ | 高野 辰之 | 岡野 貞一 |
94 | 椰子の実 | 島崎 藤村 | 大中 寅二 |
95 | 夕日 | 葛原 しげる | 室崎 琴月 |
96 | 夕やけこやけ | 中村 雨紅 | 草川 信 |
97 | 雪 | 不詳 | 不詳 |
98 | 揺籃のうた | 北原 白秋 | 草川 信 |
99 | 旅愁 | 犬童 球渓訳詞 | ORDWAY JP |
100 | リンゴの唄 | サトウ ハチロー | 万城目 正 |
101 | われは海の子 | 宮原 晃一郎 | 不詳 |
「八十八夜の別れ霜(じも)」という言葉があるそうですが、八十八夜頃を最後に霜の心配がなくなるそうで、そこから夏が訪れる、その時期から茶つみが始まることを、野にも山にも新緑が茂り、あかねだすきといって、植物で染めた紅いタスキをして、菅の傘をかぶった人たちが茶つみをしている、日本的なあの光景、茶摘みの光景を歌っています。
八十八、末広がりの八が重なり、八十八を組み合わせると、日本の生活文化に欠かせない「米」とういう字にもなります。
八十八夜頃に摘まれたお茶は縁起物で、古くから上等なものとされ縁起物とされてきました。
なので、5月2日は「緑茶の日」でもあるそうです。
緑茶の日(平年のみ。閏年は5月1日。)
日本茶業中央会が制定。八十八夜にちなむものであるが、八十八夜は年によって日が変わるので、平年は5月2日、閏年は5月1日に固定して実施している。
5月2日 - Wikipedia
その他、八十八夜を過ぎれば、他の作物、農作業の開始の時期として、その合図としても、古くから日本人は、この八十八夜を大切に感じながら過ごしてきたのではないでしょうか。
煎茶、ほうじ茶、抹茶などなど、日本茶と呼ばれる、その多くは緑茶で、日本でお茶といえば緑茶というかんじです。
ここまで、内容濃い「5月2日」を祝日にしないのはなぜでしょうか!?
もう、祝日にして欲しい5月2日です。
5月2日は、八十八夜、茶摘みの歌を口ずさむほど、ほろ酔いでお茶漬けをサラサラッといただきたいと思います。
今夜の一杯に。
おつまみには
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