5月1日「メーデー」は祝日(休日)ではありません

5月1日「メーデー」は祝日(休日)ではありません 気になる歴史もの
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春の大型連休、4月29日「昭和の日」に始まって、5月3日・4日・5日と祝日が連なります。

5月1日、5月2日も祝日だったら、ずっと休みなのにぃーと思うことがあるのは、私だけではないと思います。

大型連休とはいっても、そうはならない場合も多くありますね。

ですが、5月1日というとテレビのニュースでは「メーデー」というキーワードで様々な事柄が報道されていたりします。

メーデーとはなんぞや!?したときに「労働者の祭典」とかって、子供の頃に習ったような気がしますが、では、なぜ祝日ではないのでしょうか?

5月1日も祝日だったらいいのにぃーという安易な気持ちから、5月1日のメーデーとは、いったいどういった日なのかを調べます。

5月1日、メーデーとは?

メーデー

メーデー(英: May Day)は、5月1日に世界各地で行われる労働者の祭典。労働者が権利を要求するために行進や集会などを行い、団結の威力を示す。本来は、ヨーロッパの伝統的な祝祭である五月祭を意味する。

「メーデー」とは本来五月祭を意味し、この日に夏の訪れを祝う祭がヨーロッパの各地で催されてきた。この祭では労使双方が休戦し、共に祝うのが慣習であったが、これが近代に入り現在の「メーデー」へと転化し、今日の「労働者の日」メーデーが誕生した。

労働者の日としてのメーデーは、1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労働総同盟、AFL)が、シカゴを中心に8時間労働制要求(8-hour day movement)の統一ストライキを行ったのが起源。

1888年にAFLは引き続き8時間労働制要求のため、1890年5月1日にゼネラル・ストライキを行うことを決定したが、1886年の統一スト後にヘイマーケットの虐殺(Haymarket massacre) といわれる弾圧を受けていたため、AFL会長ゴンパースは1889年の第二インターナショナル創立大会 でAFLのゼネスト実施に合わせて労働者の国際的連帯としてデモを行うことを要請、これが決議され、1890年の当日、ヨーロッパ各国やアメリカなどで第1回国際メーデーが実行された。

なお、メーデー起源の国であるアメリカ合衆国をはじめ、メーデーとは異なる時期に「レーバーデー(労働者の日)」を定めている国々もある(「祝日」の節を参照)。

メーデー - Wikipedia

なんだ、外国の祝日かぁ・・・、なりそうですが

さらに、旺文社日本史事典 三訂版によれば

メーデー(May Day)

毎年5月1日に行われる労働者の祭典
1886年5月1日,アメリカの労働者がストとデモにより8時間労働要求を貫徹したが,その日を記念して,’89年の第2インターナショナル大会で全世界に拡大することを決定。日本では1905年平民社が5月1日に茶話会を開き,’20年5月2日最初のメーデーが東京上野で行われた。’36年以後弾圧で中絶したが,第二次世界大戦後の ’46年盛大に復活。’52年には皇居前広場で警官隊とデモ隊の衝突事件がおきた。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版

メーデーとは? 意味や使い方 - コトバンク
デジタル大辞泉 - メーデーの用語解説 - 毎年5月1日に行われる国際的な労働者の祭典。1886年5月1日、米国で行われた8時間労働制要求のゼネストとデモが発端。1889年の第二インターナショナル創立大会で決定し、1890年から挙行。日本では大正9年(1920)に第1回が行われ、昭和11年(19...

日本では、1920年初めてのメーデーが行われています。
その後、戦争などで中断した期間はあるものの、1952年には皇居前で「血のメーデー」といわれる大惨事にも発展しているそうです。

こんな過激化した日本でのメーデーも、今では、大型連休の中に挟まれるような形になって、デモへの参加も減少傾向、若い人たちの中にはメーデーが何か?5月1日がメーデーなのか知らない人たちも多くなってきていると思います。

メーデー労働戦線団結の威力 |NHKアーカイブ

メーデー労働戦線団結の威力|ニュース|NHKアーカイブス
《東京》労働者、農民、勤労者が団結の威力を示す日、メーデーが来ました。11年ぶりに復活した喜びの日。かつて軍国主義に塗りつぶされていた宮城前広場は、みるみる赤旗、のぼり、プラカード、そして潮のように押し寄せた50万の人民大衆の喜びの顔で埋まりました。各職場代表者の熱烈な演説ののち、社会党加藤勘十氏、共産党徳田球一氏は力...

1946年に放送されたNHKアーカイブでは

「労働者、農民、勤労者が団結の威力を示す日、メーデーが来ました!」

と、今では想像できないようなデモの光景が残されています。
正直、少しびっくりの内容でした。

ヨーロッパでは、夏の到来を祝うお祭り「五月祭」の日としてのメーデーから、19世紀末のアメリカでのストライキをきっかけに「労働者の日」となって、日本でもちょっと物騒な雰囲気もするようなメーデーとなって、労働環境についての主張をする日なのだと思いますが、人が集団になると、ちょっと怖い感じな・・・。

労働者の日というと、日本には「勤労感謝の日」がありますね。
勤労をたっとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう日として定められていますが、毎年11月23日の勤労感謝の日と、少し趣旨は違うようにも思いますが、同じような意味合いになることから、5月1日が、労働者の日として祝日にならない理由かもしれません。

日本では、5月1日メーデーが祝日として採用されていませんが、世界80ヶ国以上では、5月1日のメーデーを祝日としているそうです。

西側だけの文化日と思いきや

日本との関係も深い、東南アジア諸国連合「ASEAN(アセアン)」、その加盟国である
 インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス(全10か国)のうち、ブルネイを除く9カ国でメーデーが祝日として採用され、東アジアの中国、香港、台湾でも5月1日はメーデーとして祝日とされているそうです。

ちなみに、第125代・明仁天皇が2019(平成31)年4月30日に譲位され上皇となられて、2019年5月1日から、ら第126代・徳仁なるひと天皇が御即位されたことで、平成から令和へと元号が変わりました。

であれば、「令和の日」として祝日にしたら良いのではないでしょうか?

 

今年の大型連休、皆様は何連休でしょうか?

今夜の1杯は、国産(宮崎県産)キャビア、ウォッカも宮崎県産で

 

 

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