つまみ?あて?さかな?どれが正しい?飲むと呑むの違いも

家飲みを科学する

酒のつまみ?
酒のあて?
酒のさかな?

どれも、同じ意味を示しているように思うのですが、いかがでしょうか?
「使い分けてるよって」という方もいらっしゃるのでしょうか?

今回は、つまみ/あて/さかなの正しい使い方について調べていきます。

酒の肴、その使い方、間違っています!

酒の肴、とすると、美味しいお酒を飲む時いっしょに食べる美味しいお料理を連想します。
酒の肴と、酒のつまみ、酒のあての使い方、違いはどこにあるのでしょうか?

まずは「肴(さかな)」という言葉をみていきます。

肴という漢字の意味・正しい使い方

肴(さかな)とは、酒を飲む際に添える食品を意味する語。派生して、酒を飲む際に共に楽しむ様々な対象(歌舞や面白い話題など[1])も肴と呼ばれる。酒肴(しゅこう)、酒にあてがうことからはアテと呼ぶ事もある。つまみともいう。

肴 - Wikipedia

「肴」・・・訓読みでは「さかな」
   ・・・音読みでは「コウ」

「三省堂 大辞林 第三版」によれば

「酒菜(さかな)」で酒のおかずの意
① 酒を飲むときに添えて食べる物。 《肴》 「酒の-」
② 〔本来は「食料とする魚」の意〕 うお。魚類の総称。 《魚》 「 -とり」 「 -売り」 「 -料理」
③ 酒を飲むときに興を添える歌や踊り、面白い話題など。座興。 《肴》 「旅の話を-に酒を酌む」

「酒のおかずの意」とされる、とすれば・・・

酒の肴=酒の酒のおかず

となり、使い方間違っています!となるわけです。
つまり、肴自体に「酒のさかな」という意味があるので「酒の肴」と書くと意味が重なってしまう のです。

肴という字の由来を調べると、その語源は「酒菜」から来ているとされ、副菜を示す「な」と呼び、「菜」や「肴」「魚」といった漢字をあてていたとされます。

酒のための「な(おかず・副菜)」という意味で使用され、時代とともにお酒の席で食べる食品を「肴」という漢字を使って「さかな」となったそうです。

肴、一文字でお酒を飲むときに一緒に味わう料理の総称ということになります。

「酒の肴」の「酒の」といった重複する、無駄な言い回しは間違っていますよぉーということですね。

ちなみに、お酒に合う料理に対して「肴」を使い、そこからお酒の席での余興や話題など、酒席で楽める事であれば何でも「肴」となり、「桜を肴に一杯やろう」といった使い方や、うわさ話などを指して「この話を酒の肴にする」という、食品以外を肴とする使い方に発展しました。

「肴」は「酒のおかず」として使うんだということはわかりました。
「酒のつまみ」や「酒のあて」は、どれも同じような意味のように思って使ってきましたが、それぞれに使い方、ニュアンスの違いがあるのでしょうか?

酒のつまみ、「つまみ」について

「つまみ」とは、「つまむ」から来るとされ、酒を飲む時に一緒に食べる軽い食べ物、お酒を飲むときのおかずを手でつまんで簡単に食べられるものから、つまみとなったとされます。

やきとりや、乾き物(スルメ・あたりめ、スナックなど)、枝豆などもそうですね、古くは塩や貝の干物、木の実や果物を「肴」のうち「おつまみ、つまみ」と呼ぶようになったようですね。

肴のうち、箸を使わずに食べることができるもの、つまんでお酒と一緒に楽しむもの=つまみもの、と呼ばれるようになり、丁寧語の「お」がついて「おつまみ」なったそうです。

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酒のあて、「あて」について

「あて」、「酒のあて」といった使い方、耳にしますよね。
これは、主に近畿地方で使われる「肴」や「つまみ」と同じ意味としてとらえて良いようです。
いわゆる方言ということになります。

「酒席に『あてがう』おかず」からその語源があるとされますが、簡単なおかずを指し、つまみのように箸を使う使わないという区別ではなく、小鉢や小皿料理を連想させる使い方になるそうです。

イメージとしては、日本酒と一緒に、小皿(小鉢)で添えられた塩辛や珍味などが、「あて」を的確に表しているように思われます。

「肴」という漢字を「あて」と読むことがあるそうですが、漢字のイメージはあまりなく平仮名、もしくはカタカナで「酒のアテ」とすることが多いように思います。

個人的には、あまり「酒のあて」という言い回しを使わないかぁ、一番は「おつまみ」が一般的な漢字もありますが、これからは「肴」も積極的に使っていきたい気分になりました。

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「飲む」と「呑む」の違いについて、同じ「のむ」でも使い分けは?

「酒を飲む」「酒を呑む」あるいわ、「家飲み」「家呑み」どちらも何気なく、違いも考えずに使ってきましたが、使い分けが必要なのでしょうか?

「飲む」と「呑む」が同じ「のむ」と読みますので同音異字語ってやつですね。

同音異字の場合、ほとんどの場合は字義が異なるので同音異義(どうおんいぎ)となる。

同音異字 - Wikipedia

同音で異なる字の場合、字の意味がそれぞれ違うことから、同音だが意味が違うことが多いとされています。

「お酒を飲む」でも「お酒を呑む」でも同じ感じがしますが、正しい表記はどちらなのでしょうか。

 

「飲む」・・・液体を口に入れて、噛まずに体内に送り込むこと

「呑む」・・・固体を口に入れて、噛まずに体内に送り込むこと

 

細かく言うとこのような意味で使い分けされています。

「呑む」はこの他にも、「物事を受け入れる、耐えて表に出さない」という意味で使うことができます。

お酒は液体ですが、「お酒を飲む」とも「お酒を呑む」とも書きますし、どちらも間違った使い方ではないと思います。

液体と固体の違いで表記が違うとなると、お酒は液体なので「飲む」を使うのが正しいようにも思いますが・・・

お酒に関連する言い回しで

  • 呑んべえ(呑兵衛)
  • ぐい呑み(ぐい呑)

といった「呑」をつかう言い回しを見つけました。
「呑む」は個体を口に入れて噛まずに呑むこととすれば、呑んべえもぐい呑みも「液体」お酒に関わる意味で使われていますので、違うようにも思えてきました。

呑んべえは、お酒を大量に飲む人のイメージ。
ぐい呑みも、日本酒を飲むおちょこよりも大きなサイズの酒器

どちらも、「呑む」に「大量に飲む」イメージを込めて使用されているように思います。

呑むは、「敵を呑む」といった圧倒する意味で使われるところから、お酒を大量にガブガブ飲むイメージを含んで呑んべえやぐい呑みといった使い方をするようにも思います。

「丸呑みする」「蛇がカエルを呑む」といった呑むの使用例をみても、大量にガブガブのむ場合は「呑む」をあてているのでしょう、というのが私なりの結論となりました。

とすれば、「酒に飲まれる」は「酒に呑まれる」が正しい使い方ですね、お酒を呑むはずが、私はお酒に呑まれてしまった・・・という感じです。

したがって、今夜の家のみは「家呑み」としたいと、今の願望を漢字で表してみました(^o^)
呑むぞぉー。

※お酒は楽しく「飲み」ましょう♪

 

補足)
昔、祖父が「タバコをのむ」と言っていましたが、その場合の「のむ」はどうなのでしょうか?

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