粉もん、とは?
お好み焼き、たこ焼き、うどんなど粉(小麦粉)を主な材料として作る食べ物のこと。
小麦粉だけでなく、そば粉や米粉、穀物から作られる粉を材料とするものも含むそうです
粉もんグルメの発祥、由来を紐解く
お米に似た小麦を粒のまま炊いたり、炒ったりして食べていた時代から、石臼を使って小麦を粉にする技術が伝わります。
奈良時代、遣唐使により製粉技術が伝えられます。
同時に、日本最古の「麺」として素麺が、当時、遣唐使の経由地であった長崎県・五島列島に伝来後、九州を経て都がある今の奈良県へ伝えられ、江戸時代には、それまで高価だった小麦粉が庶民が口にするようになり、七夕に素麺をお供え物とする習慣も広まります。
江戸末期、小麦粉を水で溶いたものに、様々なものを混ぜて焼いて食べる習慣が広まります。大正時代、東京を中心に文字焼き(もんじゃ焼き)が流行し、屋台でも割りばしに焼いたものを巻き付けたようなスタイルの「どんどん焼き」が全国的に流行します。
どんどん焼きは、屋台の客寄せで太鼓のようなものをドンドンと鳴らして売り歩いていたことから、どんどん焼きと呼ばれるようになったとか、焼いたそばからどんどん売れていくので、そこからどんどん焼きと呼ばれるようになったとか諸説あるようです。
どんどん焼きは、現在でも関東以北の一部の地方でローカルフードとして残っています。
円形で供されるものとして岩手県の「薄焼き」「どんどん焼き」があり、半月形で供されるものとして宮城県仙台市の「どんどん焼き」「お好み焼き」、富山県の「どんどん焼き」がある。割り箸に巻きつけて供されるものとして、山形県内陸部の「どんどん焼き」、宮城県仙台市の「くるくるお好み焼き」がある。
どんどん焼き - Wikipedia
それから戦後の食べ物が少なかったころから、ネギやキャベツなどを混ぜて焼くような混ぜ焼きスタイルが近畿地方を中心に浸透していったそうです。
タコを入れたたこ焼きもルーツは同じような感じでしょう。
もともと、麺から派生した粉もん、焼きそばのルーツも形は違えど、同じようなところに行きつくのではないでしょうか。
関東以北の、どんどん焼きに対して、西のほうでは「はしまき」という片手で食べられるお好み焼き風の屋台グルメが現在でも人気です。
粉もんについて、もっとよく知りたい方は「日本コナモン協会」のウェブサイトで
https://konamon.com/
コナモンの定義
主として、穀類や豆類を粉にしたものを調理した食べ物。
そうめん、うどんなどの麺類から、パン、パスタ、ピッツァ、餃子、豚まん、小籠包など欧米、中華の小麦粉製品をはじめ、そば粉、米粉、トウモロコシ粉、キャッサバ粉、きな粉などでできた各地のメニューをさします。
関西では、うどん、お好み焼き、たこ焼き、やきそばなどを「コナモン」と呼んできたが、おやきの故郷 長野県や、煎餅文化の南部地方など、各地の粉どころでは、昔から地元の食文化である「コナモン」を大切にしてきた経緯があり、日本全国はもとより世界各地に、ご当地コナモンが存在しています。うどん ・中華麺類 ・蕎麦 ・点心 ・パスタ ・ニョッキ ・すいとん ・ペリメニ・フォー ・ほうとう ・タピオカパール ・葛切り
麺類 ・豚まん ・小籠包 ・点心 ・おやき ・クスクス ・蒸しパン ・かるかん・カオクリアップパークモー ・バインクァン ・ゴイクォン
パン ・ピッツァ ・パイ ・クッキー ・ナン ・ドーサ ・ロティ・トルティーヤ ・点心 ・チヂミ ・タピオカ ・お好み焼 ・たこ焼 ・焼そば・パンケーキ ・どらやき
春巻 ・天ぷら ・からあげ ・カツ ・フライ ・コロッケ ・油條 ・点心 ・チュロ・ゼッポリーネ ・揚げパン ・ピロシキ ・ドーナツ ・コシーニャ ・パステル
コナモン何もん? What is Konamon? | 日本コナモン協会 公式サイトコナモンの定義主として、穀類や豆類を粉にしたものを調理した食べ物。そうめん、うどんなどの麺類から、パン、パスタ、ピッツァ、餃子、豚まん、小籠包など欧米、中華の小麦粉製品をはじめ、そば粉、米粉、トウモロコシ粉、キャッサバ粉、きな粉などでできた各地のメニューをさします。関西では、うどん、お好み焼き、たこ焼き、やきそばなどを...
なかなかに奥が深い「粉もん」のお話でした。
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