寒さが身にしみますが、この季節はちょっと濃厚な味覚を求めてしまいます。
いつもの焼き鳥でいえば、もも、皮、ぼんじり!
鶏の脂が濃厚で美味しく、ついつい食べすぎてしまいます。
鶏ももや鶏皮は、スーパーでもよく目にしますが、ぼんじりとなると中々お目にかかれませんよね。
焼き鳥の部位は、なんと!70種類ほどもあるそうです。
ご存知な部位も、聞いたこと食べたことも無い部位もたくさんありそうですが、定番の焼き鳥以外にも、希少部位、レアな部位の焼き鳥もありますから、いつもの焼き鳥屋さんでも見たこと無い部位もありそうです。
そんなか、みなさん焼き鳥の「みさき」という部位をご存位でしょうか?
焼き鳥のみさきとはどこの部位?
結論からいうと、親鳥の尾羽の付け根にある尾骨の周囲にある肉で、いわゆる「ぼんじり」です。
みさきという呼び名は、オスの尻尾部分を「ぼんじり」、メスを「みさき」と呼んで区別する場合に使われます。
オスの尻尾部分がメス「みさき」と比較して硬くしまっていて小さいのが特徴だそうです。
その他にも尻尾部分を、地域によって「ぼんぼち」「テール」「はな」「ごんぼ」や「三角」「油壺」など、さまざまな呼ばれ方があります。
ぼんじりは、メスの「みさき」もオスのそれも同様に、歯切れよく嚙み切れるが適度な弾力もあり、歯ごたえも楽しめるのが魅力。
栄養素やカロリー(100gあたり)についても!
栄養素やカロリー(100gあたり)についても!
焼き鳥にした場合のぼんじり串1本のカロリーで見ると、塩かタレかにもよりますが
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | 塩分 |
---|---|---|---|---|
176kcal | 6.3g | 16.0g | 0.6g | 0.9g |
焼き鳥のもも串が1本110~120kcal程度ですので、カロリー高めです。タレで食べると糖質も追加されますので、ダイエット中の方はきになるところ。
そういう面では、塩がおすすめです。
とはいえ、カロリーだけではなく体に良いとされる栄養分も含み、濃厚な脂と独特な食感は、一度好きになってしまうと虜になります。
全体的に脂が多いのですが、鶏肉の脂にはコラーゲンや、肝臓の代謝を助けるとされるナイアシン、悪玉コレステロールを抑えるという不飽和脂肪酸も含みます。
その他の栄養素として、ビタミンKやレチノールを含みます。
ビタミンKは、骨の代謝をサポートする栄養素として、日常的にしっかり摂取したい栄養素の一つ。
ぼんじり1串で1日に必要なビタミンKの1/3程度を摂ることができるそうです。
次に、ビタミンAの仲間「レチノール」、お肌を乾燥から守る、保護する働きを持っています。
脂肪分が多めの部位ではありますが、身体にとって必要な脂肪ということも言えるかと思います。対して、糖質は含みませんので糖質制限中の方にはピッタリの食材です。
アレンジレシピや下処理方法とは
ぼんじりは、尻尾の部位で希少部位でもあるわけですが、油壺とも呼ばれるように油を多く含み、そのままでは臭みやクセがあります。
そのため下処理を行ったうえで調理することをおすすめします。
◇ぼんじりの下処理
油壺はとても脂っこく、くさみが強いので、まずはぼんじりの中心にある油津をきれいに取り除くところから。
- ぼんじりを水洗いし、水気をしっかりと拭き取ります。
- ぼんじりに包丁で切り込みを入れ、余分な脂や血を出します。切り込みは深すぎないように注意してください。
- ぼんじりに塩をまぶし、冷蔵庫で30分から1時間ほど寝かせます。塩は脂や臭みを取る効果があります。
- 塩を洗い流し、水気を拭き取ったら、串に刺します。串に刺すときは、皮目と肉の間に空間が出来ないように密着させます。
焼く際には、皮目がパリッと、全体に焦げ目がつく頃合いまで焼きます。焼き上がったら、お好みでタレや塩コショウなどで味付けするのが焼き鳥としてのスタンダードな調理法
焼き鳥以外でも、カラッと油で揚げる唐揚げもおすすめ。
また、甘辛い味付けにもぴったりですので、酢豚の豚肉の代わりに使って「酢ぼんじり」や、肉じゃがのお肉のかわりに「ぼんじりジャが」なんていうのもありですよ。
ぼんじりは、代表的な焼き鳥のネタの中でも高カロリーな部類に入ります。
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