今年の夏ギフト、もうお決まりになりましたか?
夏のギフトと言うと、お中元。
日頃からお世話になっている方へ贈る「お中元」ですね。
そのお中元、中元とは、そもそも何なのか?
何気なく、普段から使っているので、改まって「中元とは?」となると、知らないものですねぇ。
中元の言葉の意味を含めて、その歴史やお作法について、少し調べてみました。
「中元」って、そもそも何なのでしょう?
今年、2020年の今検索エンジン(Google)において、「中元」というキーワードを検索してみますと
9月2日水曜日
2020 中元
と表示されます。
毎年、お中元を贈る時期としては、7月初旬頃には贈るようにしていますが、この日付「9月2日」では、遅すぎるように思います。
では、これは何を刺した日付なのか?
中元
中元(ちゅうげん)は、道教に由来する年中行事で、三元の1つ。もともと旧暦の7月15日に行われていたが、現代の日本では新暦の7月15日または8月15日に行われる。この時期に、世話になった人々に贈り物をする習慣を特にお中元とも呼ぶ。
中元 - Wikipedia
中国における年中行事「三元のひとつ」とされています。
中華圏では、祝日の日が新暦で固定されず、旧暦でいうところの7月15日とすると、中元も同様に毎年行う日が違ってきます。
このことから、日本では中国の風習の影響を受ける中、新暦の7月15日あたりを中元とし、お世話になった方への夏のご挨拶として贈り物を贈る風習が受け継がれてきたと思われます。
中国の「中元」は、日本でいう「お盆」のような風習だそうで、ご先祖様をお迎えするような行事なのだそうです。
現在の日本で行われる「お中元」の風習とは大きく違ってきていますね。
この道教に由来する「中元」を期限として、日本古来からの「お盆」、ご先祖様を供養する風習が融合し、親戚縁者など、お世話になった方々へ、お供え物を贈る風習として伝わったものとされています。
なので、お盆の期間に入る前までに、お供え物を贈るとされてきたといいます。
お盆は、もともと7月15日を中心とした期間に行われ、新暦の採用後、新暦の7月15日にあわせると農繁期と重なってしまうため、お盆自体は新暦の8月15日に行う地域が多くなったようです。
中元のお供え物を送る時期が、関東や関西、地域によって差があるのは、お盆の時期と、中元の時期、旧暦と新暦の関係性によるものだということになります。
もともとの中元には「罪を償う」という意味が込められていたそうです
中国における中元では、「罪を償う」という意味が込められた行事として、お供え物をして罪を赦される風習として行われていました。
それが、日本においてお盆に親戚や近所、お世話になった方へ祖先の例を祀る目的でお供え物を配った習慣と合わさって、今の「お中元」スタイルになったそうです。
「罪を償う」から「感謝を込めて」に
今さら聞けない!お中元マナー
まずは、お中元の時期?
贈り物をする時期ですが、地域によって違いがあることは先に調べたとおりです。
7月1日~15日、8月1日~15日とされることが多いですね。
夏に贈る贈り物として、新年からここまで1年の半分(上半期)にお世話になりました。ありがとうございます!という感謝の気持を届ける風習です。
贈り物の金額は?
贈り物の金額、相場ですが、お歳暮が「1年の感謝を込めて」とされるのに対し、お中元は「上半期の感謝」とすれば、お歳暮よりは低い金額のものになる傾向です。
具体的には、贈る先との関係性によるところも大きいので
- 親や親戚のような間柄でだいたい3,000円~5,000円
- 特にお世話になった方や仕事の関係でお中元を贈る場合は、3,000円~10,000円
というのが、一般的なお中元相場と言われています。
その他、お中元は毎年贈るものとして、特別な理由がない限り、その年その年で贈り物の金額が大きく変わったり、前年よりも低い予算の品物になったりすることは、マナー違反だとされる点も要注意です。
元々が、お供え物というところからスタートしていますことから、そのような作法があるのだと思います。
ですので、気張らず、毎年贈ることを考えて無理のない範囲で贈り物を選ぶ必要があります。
熨斗はもともとアワビが由来ってご存知ですか?
熨斗
熨斗(のし)とは、一般的には慶事における進物や贈答品に添える飾りである。ただし、元来長寿を表す鮑が使われていたため、お見舞いなどには熨斗を使う場合もある。
元来、熨斗鮑とはアワビの肉を薄く削ぎ、干して琥珀色の生乾きになったところで、竹筒で押して伸ばし、更に水洗いと乾燥、押し伸ばしを交互に何度も繰り返すことによって調製したものを指した。
熨斗 - Wikipedia
もともとこのようにアワビ、熨斗鮑が由来なので、海産物のような生ものを贈る際には熨斗を改めて付ける必要はないそうで、生もの以外の品物を贈る場合は熨斗を忘れないようにすると覚えておくと良いと思います。
その他、「お見舞い」には熨斗をつけないなど、熨斗についてのマナーもあるので、それについてはまたの機会に詳しく見ていきたいと思います。
品物だけではなく送り状を添えるのが正しい形
送り状といっても、品物に添えて送るパターン。
品物をお届けする前に、お中元を贈ったことをお知らせするタイミングで送り状を送るパターン。
この2つが考えられますが、マナーとしては後者がベターで、送り状は贈り物を送ったことを伝えるハガキ、手紙を送ることが必要なのだそうです。
ここポイントですね!
恥ずかしながら私、今の今まで知りませんでした。
お中元の品物だけを送ることは、先方への挨拶を欠くことになり失礼にあたるため、お中元には必ず送り状を添えて贈る、このことを確認しましょう!
ですが、品物をお礼状(送り状)とともに贈ることが大切なので、品物に添えて送ってもOKだそうです。
補足で、生物を贈る場合は必ず到着の数日前には、受け取りのお願いまで到着日の確認など、連絡をする必要がありますね!
送り状の送り方
手紙 | 最も丁寧な送り方。 ビジネス関係の相手、会社の上司、先生といった目上の人に対して。 |
ハガキ | 最も基本的な送り方。誰に対してもOK。 |
電話 | 普段から電話するような親しい人、上下関係のない人に対して。 |
メール・LINEなどメッセージ | 最もラフな送り方。普段からメールやLINEでやり取りするごく親しい人に対して。 |
いずれかの方法で失礼のないように連絡することを心がけましょう。
お中元をいただいた(受け取った)場合のお礼について
お中元はお世話になった(なる)人が、お世話似ていただいた、目上の方へ贈るのが一般的。
ですので、お中元を受け取った場合、お返しの品を贈る必要はないそうです。
友人や、同僚、兄弟からの場合には、同等程度のものをお返ししましょう。
お返しの品を贈らない場合、お礼の意を手紙やハガキで伝えること。
よほど親しい仲なら電話やメールでもよいとされますが、届いたこと受け取ったことを知らせ、お礼、感謝の気持ちを伝えることは、当たり前に必要です。
お仕事上のお付き合いでいただいた場合なども、同様にお礼状を送ることが大切なマナーです。
今回、長年おこなってきた自身のお中元のマナーについて、恥ずかしながら「エーッ」という気付きが複数ありました。今更ですが、ちゃんとしないといけませんね。
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