昔、寒い冬の深夜、どこからともなく聞こえてくる石焼き芋の声とチャルメラの音。
お腹は空いていないのに、なぜか食べたくなりました。
それと同様にお酒を飲んだ後にラーメンも食べたくなりますね。
なぜでしょう?
今回は締めのラーメンについて、掘り下げてみました。
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締めのラーメン美味しく感じる理由を調査!
お酒を飲んだ後に食べる締めのラーメンが美味しく感じられるのはなぜでしょう。
お酒を飲むと、肝臓はアルコールを分解しようとエネルギー源となる糖分を消費し、炭水化物を要求する状態になります。
さらにお酒を飲むと、血流がよくなり胃の消化も促進され食欲が増進されます。
またお酒を飲むと、体温上がって汗かきやすくなり体から水分が抜け、塩分を含んだ水が欲しくなります。
ラーメンの麺は炭水化物、スープは塩分が多めです。
だから体の欲求を満たしてくれるラーメンは美味しく感じられるのです。
ちなみにですが、お酒を飲んだ後の締めのメニューとしては、一番人気がラーメン、二番目がお茶漬け、その次が雑炊となっております。
お茶漬けや雑炊は体に優しそうな印象がありますね!
そんなラーメンの効能についてもう少し詳しく見てみましょう。
ラーメンの驚くべき効能とは?
お酒を飲むと、肝臓はアルコールを分解しようと糖をエネルギーにするため、血糖値がさがり糖が不足します。
ラーメンの麺は小麦粉でできており、その主成分の糖質を含む炭水化物は、不足した糖を補いアルコールを分解するためのエネルギー源となります。
おにぎりやうどんも炭水化物ですが、ラーメンはスープにも秘密があるのです。
ラーメンのスープには、煮干しや鰹節、豚肉などが使われ、旨味成分が詰まっています。
特に昆布だしに含まれるグルタミン酸、豚骨スープに含まれるイノシン酸はアルコールを分解するのに役立ちます。
またラーメンのトッピングとして、ゆで卵や煮卵がありますが卵にはアルコールやアセトアルデヒドを分解する酵素を活性化する、Lシステインが多く含まれ、アルコール分解を早める効果が期待できます。
結果としてラーメンには、お酒を飲むことによって失われる糖や水分、塩分を補い、アルコールの分解を助ける成分がたくさん含まれているという驚くべき効能があるのです。
だから締めにラーメンを食べたいと思うのですが、寝る前の夜中にラーメンを食べてしまって太ることはないのかなぁ…
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夜中にラーメンを食べると、太りやすい理由は?
アルコールの分解に役立つラーメンですが、良いことばかりではありません。
ラーメンのカロリーは1杯500~800kcalあります。
お酒のおつまみだけでもかなりカロリーを摂取しているのに、そのうえラーメンを食べれば完全にカロリーオーバーになります。
そもそもお酒だって、しっかりカロリーがありますしね。
しかもラーメンを食べた後すぐに寝てしまったら、摂取した栄養は消化されず、脂肪として蓄積されるのです。
人間が生涯通じて分泌し続ける成長ホルモンは骨や筋肉を作り、新陳代謝を促進する働きがあり、「太りにくい体にする」重要な働きがあります。
成長ホルモンが分泌されるピークは睡眠中で寝ている間に太りにくい体にしてくれているんです。
ところが成長ホルモンは、「インスリン」が分泌されると隠れてしまう性質があります。
インスリンは「糖質」が多いものを食べた時に、体内に分泌されるホルモンです。
ラーメンは麺に含まれる糖質によりインスリンが分泌されるため、成長ホルモンの分泌を阻害されてしまい太りやすくなるのです。
さらにラーメンのスープは塩分や脂質が多いので翌朝のむくみや食欲不振の原因にもなります。
締めのラーメンが食べたくなった時は、しじみの味噌汁や温かいお茶、コーヒーなど低カロリーな飲み物でお腹を満たした方がいいですね。
今夜のお酒の後は、締めのラーメン食べますか?
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