家康も愛した八丁味噌、日本中で愛される味噌煮込み

家康も愛した八丁味噌、日本中で愛される味噌煮込み お酒のつまみになる話
スポンサーリンク
YouTube
作成した動画を友だち、家族、世界中の人たちと共有
エラー - NHK

毎週日曜日、楽しみにしているのがNHKの大河ドラマ。

今年、2023年1月から始まったばかりの「どうする家康」、NHK大河ドラマとしては62作目なんだとか。徳川家康の生涯が描かれていきます。

徳川家康といえば、264年続く江戸幕府、初代将軍として開いた歴史上の偉人です。三河国、現在の愛知県の東部から遠江国(とおとうみのくに)-現在の静岡県西部に勢力を広げて、武田氏の甲斐国(現在の山梨県あたり)、さらには現在の長野県、岐阜県中津川市あたりに相当する信濃国を手中に収めていきます。

今回は「どうする家康」の徳川家康に因んで、国盗り合戦が激化する戦国時代において、その重要度を高めていく味噌についての話題です。

戦国の世に欠かすことが出来なかった「味噌」

戦国の世、戦いに欠かせないのは人員(戦闘員)や武器だけでなく、軍隊を維持するための兵糧、食事、食料の調達確保がその戦の勝敗を左右します。

いかに運搬が用意で保存性もよく、栄養価が高い食材か、当時は米よりも味噌が重宝されていたといいます。

「味噌がなくては戦ができない」

強い武将がいる地域=味噌処という話がありますが、それを裏付けるように現在でも味噌の生産量が多い県は

長野県、愛知県が上位を占めています。

味噌の生産額の都道府県ランキング(令和元年)

全国計は1,347.1億円ですが、トップは長野県の700.8億円で、シェアでは52.0%となっています。2位は愛知県で7.5%、3位は北海道で3.3%のシェアとなっています。

味噌の生産額の都道府県ランキング(令和元年)
令和元年(2019年)に、味噌がどれだけ生産されているか、都道府県別の味噌の生産額(出荷額)ランキングを掲載しています。

戦を支え、戦国の世の支えとなった味噌。
信濃国の武田信玄、出羽国と陸奥国の武将、初代仙台藩主の伊達政宗に、東海地方出身の織田信長に豊臣秀吉、そして徳川家康、味噌を愛好し数々の戦を制した戦国大名として名を馳せています。

八丁味噌で有名な愛知県、岡崎の岡崎みそ

武田信玄が愛した信州味噌は米みそ。
織田・豊臣・徳川氏の東海地方に豆味噌。

その他、九州地方では麦味噌と原料や麹の種類、製法は違えど日本各地で今なお味噌文化が受け継がれています。

冒頭の「どうるす家康」の話に戻って、舞台となる東海地方、三河国、現在の愛知県東部。岡崎城下、岡崎には「岡崎みそ」。

八丁味噌として有名な岡崎みそですが、現在の愛知県岡崎市八丁町、岡崎城から西へ8町-約870メートル離れた場所であることに由来する「八丁町(かつては八丁村)」で始まった豆味噌の八丁味噌-「岡崎みそ」。

岡崎出身の武将である徳川家康を支え、75歳という当時では長寿であった家康の健康を生涯支えた「岡崎みそ」は、普通の味噌に比べて熟成期間が長く、色も黒っぽい赤褐色濃厚な旨味と酸味、渋みがきいた味わい。

現在でも、愛知県のグルメ、郷土料理といえば

味噌煮込みうどん 愛知県 | うちの郷土料理:農林水産省
「味噌煮込みうどん」は、「きしめん」と並び、愛知県の代表的な麺料理の一つ。八丁味噌仕立ての汁に、コシの強いうどんを入れて煮こんでつくる。「味噌煮込みうどん」は家庭料理だったが、明治時代に一宮市の飲食店で売られるようになったという。その後、名古屋市を中心とした地域でよく食べられるようになったといわれる。

味噌煮込みうどんに代表されるような豆味噌を使った煮込み料理。

他にも、味噌カツ、味噌おでん、どて煮、味噌田楽にふな味噌も豆味噌を使った愛知県グルメ。

続く長野・岐阜エリアでは「五平餅」も味噌ダレを使った郷土料理として有名です。

五平餅 愛知県 | うちの郷土料理:農林水産省
「五平餅」は愛知県・奥三河地域のほか、長野県・木曽、伊那地域、岐阜県・飛騨地域など、中部地方の山間部発祥の郷土料理で、江戸時代中期にはすでに食べられていたといわれる。木こりや狩人といった山の仕事を生業(なりわい)としている人々が、山仕事の安全を祈る祭りである“山の講”の前夜に、この「五平餅」をつくって食べていたという。
味噌おでん 愛知県 | うちの郷土料理:農林水産省
そんな豆味噌を使った、愛知県独特のおでんが、「味噌おでん」である。「味噌おでん」は、具材が入った土鍋の真ん中に味噌壺を置き、具材を味噌ダレにつけて食べるというもの。
味噌田楽 愛知県 | うちの郷土料理:農林水産省
愛知の「味噌田楽」の歴史は古く、その特徴も地域によってさまざまである。三河地域のお店では菜飯と田楽をセットで出す「菜飯田楽」が名物となっており、尾張地域では、生麩を揚げて赤みそを塗った「麩田楽」がある。「菜飯田楽」は江戸時代の東海道の宿場町でも名物にする店があった。
ふな味噌 愛知県 | うちの郷土料理:農林水産省
「ふな味噌」は、木曽三川(濃尾平野を流れる木曽川、長良川、揖斐川の三つの川の総称)下流の淡水魚料理で、尾張地方のほか、岐阜県美濃地方西南部、三重県木曽岬町などでも食べられている。
漬物味噌煮 岐阜県 | うちの郷土料理:農林水産省

日本全国で愛される味噌煮、酒場で定番おつまみといえば「煮込み」

家康など、東海地方以外のみそ文化も日本各地に広がっていて、味噌汁が日本食の定番なように、その他、沢山の郷土料理にも「みそ」を使ったものが多く存在します。

その中でも、ちょっと一杯のお供の代表格なのが「もつ煮」などの、いわゆる「煮込み」。

酒場の定番おつまみ、定番メニューですね。
たいてい「煮込み」を注文すると「もつ煮」が出てきますが、愛知県の「どて煮」も牛すじや豚のホルモンが八丁味噌やたまり醤油で味付けされた料理です。

日本各地で、牛や豚、鶏などの「もつ」、ホルモンを煮込んだ料理を「もつ煮」といったり「煮込み」といったりすると思いますが、各地で少しずつ味付けや煮込む材料に差があるのも特徴的です。

鳥もつ煮 山梨県 | うちの郷土料理:農林水産省

もつ煮は群馬県のソウルフードとしても有名なようでテレビ番組でも取り上げられているのを観た記憶があります。他にも北海道や長野では馬のホルモンを煮込んだもつ煮も有名です。

煮込み・もつ煮、全国津々浦々、姿かたちも違う「もつ煮」ですが、九州や沖縄県でもホルモンを煮た料理は多数存在していて、モツ鍋や中味汁などは、その一例です。

 

大豆や米、麦といった穀物に、塩や麹を加えて発酵させた味噌。
日本伝統の食品ですが、発酵食品でありアミノ酸やビタミン類が豊富で、酵母や乳酸菌に食物繊維といったカラダに良さそうな栄養も豊富に含まれます。

戦国時代の陣中食、保存食としても活躍し、健康長寿で江戸幕府を揺るぎないものとして築き、健康長寿を全うした家康のカラダも支え、今なお日本人の食卓で愛される味噌。

味噌を使ったお取り寄せグルメも簡単便利で保存性もよく、毎日の食生活に重宝すること間違いなし。

味噌
https://www.hakko-blend.com/study/hakkofood/02.html

 

 

関連記事

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました