おにぎりとおむすびの違いについて

おにぎりとおむすびの違いについて お酒のつまみになる話
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現在放送中の、NHK朝の連続テレビ小説「おむすび」。

ドラマ主演は橋本環奈。平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、主人公・米田結が、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進みます!

おむすび
【NHK朝ドラ公式】連続テレビ小説「おむすび」。ドラマ主演は橋本環奈。平成元年生まれのヒロインが、栄養士として、人の心と未来を結んでいく“平成青春グラフィティ”。どんなときでも自分らしさを大切にする“ギャル魂”を胸に、主人公・米田結が、激動の平成・令和を思いきり楽しく、時に悩みながらもパワフルに突き進みます!キャスト相...

おむすび、つまり「おにぎり」のことですが、日本人の私達のとって、とても身近な料理のおにぎり。日本の食文化を語るうえでは欠かせない存在の伝統料理です。

その呼び名も、「おむすび」「握り飯」といった感じで、いろいろな呼び名が使われたりします。ご飯をにぎった、その形も丸や三角、俵型と複数ありますよね。

それらは、すべて同じ食べ物でありながら、どうして呼び名や、形状に違いがあるのでしょうか?

短すぎて、意外と知らないおにぎりとおむすびの違い?などを見ていきましょう。

おにぎりとは?おにぎりの歴史

日本でお米が作られるようになったのは縄文後期~弥生時代とされています。
稲作伝来として、社会の授業で教わった記憶がありますが、現在の水田で作られるお米は、焼く3,000年前の期限税10世紀、九州北部に最初に伝わったそうです。

それから300面ほどで、九州北部から水田稲作が近畿地方までに広がり、その後、さらに300年をかけて本州北端まで広がります。

雑穀やそばなどの穀物が栽培される中、生産性が高い水田稲作が日本中に広がり、もともと狩猟採取を主体としていた、そのころの日本人が定住して米を作る農耕社会へちょ変化していきます。

お米が作られるようになるとともに、弥生時代おにぎりの歴史が始まります。
当初は、祈りを捧げるときのお供え物として、また厄除けとして使われていたとされています。

杉谷チャノバタケ遺跡出土

1987年(昭和62年)11月12日、能登半島の中央部にある眉丈山の丘陵部南東の尾根に所在する弥生時代の高地性環濠集落遺跡である杉谷チャノバタケ遺跡(石川県鹿島郡鹿西町〈現・中能登町〉金丸)の弥生時代中期(約2000年前)層に属する竪穴建物の壁際から、握り飯と思われる炭化した米粒の塊が単独で出土した。この炭化米から人間の指によって握られた痕跡が発見されており、当初「最古のおにぎり」として報道された。

おにぎり - Wikipedia

また、ご飯を握った料理として現存する記録に初めて登場するのが、奈良時代初期(西暦721年)の「常陸国風土記」に

原文:〈風俗?云二握飯筑波之國一。〉
解釈例:(筑波国つくばのくにの訛なまりで「握飯にぎりいい」と云う。)

「握飯」として登場します。

その後、時代とともに、ご飯を握った食べ物は、内容や姿形を替えながら、日本人とともに歩んできて、現在まで伝わる伝統食となりました。

現代型の握り飯(おにぎり)の直接の起源は、平安時代の「屯食」(とんじき)という食べ物と考えられている[17]。この頃の「屯食」は大型の楕円形(1合半)で、使われているのは蒸したもち米であった[17]。「屯食」が意味するものは時代によって異なり、江戸時代に入ると公家社会では現在の握り飯のことを「屯食」と呼ぶようになった。

おにぎり - Wikipedia

 

古くその形状は、現在の「ちまき」に近いものだったと考えられ、もち米を使用したものを蒸して、その後焼いて、供え物や厄除けなどの霊的な用途以外に、傾向・保存食としての実用食としての機能も併せ持ったとされます。

三角形の形をしていたのは、神がかりな信仰にその由縁があるようですが、平安時代ごろには、卵型の「屯食(とんじき)」へと変化していく中で、平安末期・鎌倉時代以降携帯食としての利用が広まっていった。

本格的に「おにぎり」が、白米で作られ一般的になるのは戦後以降だそうです。

おにぎりとおむすび

おにぎりの呼び名が、おにぎりやおむすびと複数存在するのは、握飯からはじまった、それは、手で握る行為が「にぎり」「おにぎり」として、「鬼斬り」と似た響きから、魔除けとして霊的な意味合いも持っていたとされています。

おむすびの語源については、古事記に登場する神様「神産巣日神(かみむすびのかみ)」は、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カミムスビノカミ)、造化三神の一柱で、地の生産・創造を司る農業の神様と言われています。

その「神産巣日神」は、稲に宿ると信じられていたことから、握ったご飯を「おむすび」という名で呼んだと言われています。また、おむすびの三角形の形は、神様の力が宿る山を模したものとも考えられています。

地方によっても、おにぎり、おむすびと呼び名が違ったりもするようで、全国的には「おにぎり」と呼ぶことが主流になっているようですが、地域差があるようです。

「おにぎり」か「おむすび」か あなたはどう呼ぶ? NIKKEI STYLE

NHK放送文化研究所の「放送研究と調査」2003年10月号に載った「平成15年度の『ことばのゆれ』全国調査」によると…

「おにぎり」(89%)
「おむすび」(29%)
「にぎりめし」(13%)

の3回答が多く、それぞれの回答が有意に多い地域をあげると

「おにぎり」:北海道・東北・関東
「おむすび」:関東・四国
「にぎりめし」:関西・九州

とのことです。

ただし、「おにぎり」回答が全国平均に比べて有意に少ない中国・四国・九州沖縄でも、「おにぎり」回答が「おむすび」「にぎりめし」を上回るので、「おにぎり」が事実上の全国共通語ではないかと紹介されています。

また、地域差説以外にも「大きく握るのが『おむすび』、小さく握るのが『おにぎり』」とする”大きさ説”(千葉県房総半島南部?)、「固く結ぶと『おむすび』、ゆるく結ぶと『おにぎり』」とする”力加減説”(場所不明)などがあるみたいです。

「おにぎり」か「おむすび」か あなたはどう呼ぶ? おにぎり・おむすび(1) - 日本経済新聞
休日は新聞の原稿を書き、平日は出張に明け暮れていた。原稿に飽きると性懲りもなく台所に立ち、おとうさん飯の製作に没頭した。いいのか悪いのかわからないが、ちょっと手の込んだ料理は余り喜ばれないのに、おでんのようなものをこしらえると評判がいい。やることと言えば大根を切るくらいのものなのだが…。出張先は大阪。民族学者の石毛直道...

おにぎりの形にも注目

コンビニにおにぎりのように三角形のものから、俵型や丸型、形にも違いがあるおにぎりですが、その形状は大きく分けて4つ。

丸型


ボールのような形状の丸型は、三角形のおにぎりが広まるまで、おにぎり型の主流でした。農作業の合間に食べるお弁当といった感じで中部地方を中心に広まったとされます。

俵型


関西地方で多いのが俵型。元は、幕の内弁当に合うように、箸でつまみやすいよう作られたのが、その形だとされています。

三角


現在のおにぎり型の主流となっている三角形は、コンビニエンスストアで発売されるとともに全国に広まりました。

円盤型


東北地方、特に日本海側から三陸にかけてよく見られるのが、円盤型の平たいおにぎり。焼きおにぎりにこの形が多いのも共通点です、利点として火が通りやすい形になっています。


その他にも、最近広まっているのが「おにぎらず」。サンドイッチのように具材を挟んだような形も、その手軽さから広がっているようです。

 

記念日も

おにぎりやおむすび、それぞれに記念日があります。

おにぎりの日:6月18日
先に書いた、日本最古のおにぎりが発見された遺跡、その石川県鹿西(ろくせい)町を「おにぎりの里」として、その地名「ろくせい」のロクから6月、毎月の「米食の日」に合わせて、6月18日をおにぎりの日に。

そして、おむすびの日は1月17日。
1995年1月17日、阪神淡路大震災が起きた日です。被災した人たちを支えた炊き出しのおむすび、このい震災を忘れないようにと「おむすびの日」が制定されました。

 

今では、世界中の人から注目を集めるようになった「おにぎり」ですが、長く日本人とともに歩んできた、その歴史には実に深い感慨を覚えます。

おにぎりの具材にばかり気を取られがちでしたが、その呼び名や形には、様々な歴史や事象を含んでいるとしり、おにぎりを見る目が少し変わったような気がします・・・

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宮崎名物の肉巻きおにぎりは「俵型」ですね。

 

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