昭和、子供時代を過ごした人たちのおやつとして愛された「魚肉ソーセージ」。
ウインナーやフランクフルトとは違って、魚肉をすりつぶした、魚のすり身をケーシングんに入れてソーセージのようにした、あの魚肉ソーセージ。
戦後の高度成長とともに、食品添加物の問題や原料となる魚が獲れる海洋汚染などの問題から、魚肉ソーセージに対する印象も、世代や人によってさまざま。
ですが、今日まで絶えず生産販売され、最近では、健康志向、ヘルシーブーム、低カロリー、低脂肪、高たんぱくへの需要の高まりから、魚肉ソーセージへの人気は高まりを見せているといいます。
そんな、時代とともに紆余曲折、いろいろなあおりを受けながら、私たちの食卓にあり続けた魚肉ソーセージのお話。
魚肉ソーセージ人気の再燃
昭和の食のシンブル的な魚肉ソーセージ。
フィッシュソーセージとか、ぎょにそーとか、昭和のスターとして、いろいろな呼び名や商品名が存在します。
スーパーでも売ってるのは知ってるけど、近年あまり買って食べることが無かった人も、最近、初めて食べた人も、今「ギョニソーがブーム」らしいです。
ではなぜ、今「魚肉ソーセージなのか?」
その答えは、いくつかの原因が考えられます。
- 物価高騰によりコスパの良い食品として注目を集める
- 台風や地震災害から防災意識の高まり
魚肉ソーセージは保存性が高い。
長期常温保存が可能で、しかも高たんぱくで低カロリー。
缶詰など嵩張りがちな食品と比べ、加熱調理も必要とせず片手で食べられるなどなど。
魚肉ソーセージは加熱加圧殺菌で長期常温保存ができる
フィッシュソーセージ
魚肉ソーセージは中身を詰めて密封された包装フィルムごと、加圧加熱して中身を殺菌します。レトルト殺菌釜と呼ばれる釜(工場にある釜は車みたいにとても大きいです!)で、120℃で4分間加熱し、高圧高温殺菌します。つまり、殺菌剤や保存料は使われていません。その後、冷却乾燥され、フィルムに穴が開いていないか等の厳しいチェックを受けて箱詰めされます。だから安全かつ常温保存が可能なのです。
マルハニチロのフィッシュソーセージマルハニチロのフィッシュソーセージ/魚肉ソーセージの情報サイト。商品情報から栄養成分、使われているお魚、製造工程、歴史、トリビアまで、マルハニチロのフィッシュソーセージ/魚肉ソーセージをご案内します。
魚肉ソーセージ(フィッシュソーセージ)のほかにも、最近では熱加圧殺菌方式で化のうされた食品が注目を集めています。
魚以外にも
さらに、魚や肉以外の植物性原料・グルテンフリーのプラントベースソーセージも!
これらは、常温保存で比較的長期保存が可能で、しかも加熱調理を必要としません。
常備食、備蓄食としても魚肉ソーセージに限らず、選択肢も豊富になってきています。
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