9月に入って、急に秋らしくなってきました。
あれだけ、けたたましく鳴く蝉の声も静かになって、夜な夜な家飲みのほろ酔いのさなか聞こえてくるのは虫の声、なんていうシチュエーションが増えてきたように思います。
秋の夜長に、思い出すのはボーイスカウトや学園祭などの締めに行われるキャンプファイヤーといいますか、あの焚き火の大きいやつ。
なにかあの、火を囲む風習というか、特に寒いわけでもないのですが火を囲んで何やらゴソゴソやるわけですが、火を眺めていることが感慨深く、この年になっても思い出されます。
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キャンプに行って、調理のために屋外で火を起こす。
その火を眺めつつ、食事を楽しみ、静かに暮れていく一日を感じながら、酒を飲んでみたり、ボーっとしてみたり、楽しい会話が弾んだりと様々なのですが、なぜか火を囲むと癒やされるような感じに思います。
最近では、そのキャンプファイヤーや焚き火が大人気なようでして、ベランダでキャンプをやるようなご時世も相まって、自宅でキャンプファイヤーを楽しんだりと、なんだかこの「火を囲む」行為が、なんかあれなんです。
パチパチっと気が爆ぜる音がなんとも心地よいですねぇ。
キャンプファイヤーって本来どうなの
キャンプファイヤー(campfire)は、キャンプで焚き火を囲んで行われる行事である。集い・儀式的な要素を持つものを指し、単にキャンプで焚かれるというだけの火(たとえば料理や動物避けのための焚き火)は、キャンプファイヤーとは呼ばない。
キャンプ以外の祭事などで火を焚く行事は、ボーンファイヤー (bonfire)、ファイヤーラリー (fire rally)、ファイヤーストーム(日本での語法。本来は火災旋風のこと)などと呼ばれる。ボーイスカウトでは「営火(えいか)」とも呼ばれる。
キャンプファイヤーは「親睦の火」や「儀式の火」とも呼ばれる親睦の儀式である。儀式の細かい内容は様々であるが、儀式的な要素を用いて徐々に火の世界を作り上げる。盛り下がりは神聖さを重視し、雰囲気に重点を置く。キャンプファイヤーの最後は火の神の言葉を拝聴し、友情の火の誓いを立て、終了とすることが多い。
キャンプファイヤー - Wikipedia
このように、儀式的な色もありつつ、あのなんともいえない感慨深さは、神秘的で古くから変わらない趣を人に与えてきたのだと思います。
進化の過程で、火を扱うよう(扱えるよう)になった人類ですが、火が持っている、火に感じる神秘性故に、儀式的に焚き火を行ったり、祭りで多くの篝火を炊いたり、仏壇に蝋燭の火を灯したりするのかなぁと思います。
キャンプファイヤーの楽しいところ
● 単純に火のゆらめきが心地よい
● 温かい、明るい
● 薪を組む、準備をするのも楽しい
● 1人でもいいけど、他の人と焚き火を囲むのもいい
● 屋外での食事の準備が焚き火中心で楽しい
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焚き火やキャンプファイヤーは、BBQとは違う!
一般的な感じとしてBBQは沢山の人でワイワイ、ザワザワ人が中心で楽しむイメージ。
対して、焚き火やキャンプファイヤーは、その小さな火を囲んで、火を中心に楽しむ。
もしくは、火を前にして自らと向き合うような感じもあるのが焚き火やキャンプファイヤーかなと思います。
焚き火(直火)で、食材を焼いて食べる行為=BBQ
とはならないように思うのです。
焚き火やキャンプファイヤーの安全なやり方
火を扱いますので、十分な準備と、周辺への配慮が必要です。
1.準備は必ず明るいうちにバッチリと
焚き火・キャンプファイヤー=夜のイメージですが、準備まで暗い夜にやると、手元が見えづらかったり、不十分な準備になったりと危険ですので、必ず、明るいうちに準備をはじめる必要があります。明るいうちから始めて日がくれていくのと一緒に楽しむのも焚き火やキャンプファイヤーの良いところなのかもしれません。
2.薪を組む地面、火床は焚き火台や、予め火を燃やすことを想定した地面を選ぶ
良く河原や浜辺など、直に地面で火を燃したあとを見かけますがマナー違反です。
必ず、焚き火台を準備するか、火を燃やすことを想定した場所で行うこと。そうでない場合は、土を盛ったり、穴を少し掘って、終わったあとも、元の状態に戻すことができるように準備しましょう。
3.薪を組みます
薪の組み方には、色々な方法があります。
火が燃えるメカニズムを知って、薪を組む、焚き火やキャンプファイヤーの醍醐味です。
並列型:火力が調整しやすく調理向き
一番下に枕木となる一本を置きます。その上に薪を並列もしくは放射状に並べます。
枕木から離れるほど火力が弱いので、調理に適した温度を使い分けできます。
また、薪も足しやすい。
井桁型:炎が上に向かいダイナミックな火が楽しめる
薪を「井」の字型に組み上げます。
井の字の中心が煙突の役割を担って、熱された空気が上昇気流となって煙突を上るように炎も上に向かいます。火柱が立つような炎楽しむ、キャンプファイヤー向きの組み方。
合掌型・開き傘:最小限の薪で小さい炎を長い時間
傘の骨組み、開いた傘の骨組みのように、中心に向かう形で放射状に薪を起きます。
集まった中心部分に、燃えやすい小枝や枯れ葉を置いて着火するスタイル。
チョロチョロと長時間燃焼しますから、煮込んだりする調理にも向いていると思います。
合掌型・閉じ傘:焚き火してるっていう感じの薪の組み方
薪を円錐状に立てた状態で組みます。
傘の骨組みが閉じた状態のように組むスタイル。
燃え進むと、薪が崩れますので周囲に十分なスペースを確保しておく必要があります。
上に燃え上がる炎の見栄えも良く、勢いも良い組み方です。
4.着火
前後左右、まんべんなく火が回るように、様々な方向から着火します。
チャッカマンやライターでOK。
着火後は、いじらず、じっと火を育てるように!
最近ではマジックファイヤーというカラフルに炎の色が変化するアイテムも。
あとは、調理したり、火を囲んでお酒を飲んだり、話に花を咲かせたり、さまざま思うように楽しむだけ。
終わったあとは、使う前を同じ様に火の始末、片付けをすることを忘れてはいけません。
焚き火やキャンプファイヤーをするうえで
焚き火やキャンプファイヤーもルールーやマナーを守って楽しみましょう。
まず、行う場所が焚き火やキャンプファイヤーOKな場所かどうかを確認すること。
例えば、自宅の庭で焚き火をする場合、近隣への配慮はもとろん、条例などで焚き火が禁止されている場所もありますので、事前に確認をしましょう。
ダイオキシンなどの有害物質の問題から、専門施設以外でのゴミの焼却が規制され、同じく焚き火も規制されるようになりました。
焚き火をすると、炎だけでなく煙も起こりますから、近隣とのトラブルに発展することも考えられます。また火事と間違って通報されたり、実際の火事の原因になってしまったりすることの考えられます。
条例や法律的に問題ない場合でも十分な配慮のもと行いましょう。
キャンプ場などで行う場合は、その場所ごとのルールに従いましょう。
地面に直接薪をくべる直火スタイルではなく、焚き火台を使用するようにしましょう。
直火がOKのキャンプ場などもありますが、後片付けもスムーズですので、ぜひ焚き火台を使用してみてください。
飲酒、火を囲んで飲みながら焚き火やキャンプファイヤーをやっていると、眠くなったりもしますので、火の始末が確実にできるところでお開きにして、寝る前の少なくても30分前には消火するようにしましょう。
安全に焚き火やキャンプファイヤーを楽しみましょう!
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