以前、カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW「広島県民のヒミツのごちそう」で紹介されていた、広島県のローカルグルメ。
広島県の広島市の「やおぎも=やお肝」。
やおぎもの「やお」は、「柔らかい」の広島弁「やおい」。
標準語:柔らかい
広島弁:やおい
「この肉やおいねぇ」(この肉やわらかいね)、とこんな具合に使われる広島県地方の方言です。
やおぎもの「きも」は、「肝」「内蔵」となるので、「やおぎも」は広島のローカルフードで「やわらかい肝」ということになります。
この「やおぎも」の肝は牛の内蔵、ホルモン、牛ホルモンでも牛の肺。
牛の肺を「フワ」とホルモン名でいったりします。
クセというか、特有の臭みも少なく淡白な味わいで、比較的にホルモン初心者でも試しやすいのが牛の肺「フワ」だったりもします。
牛フワは牛肺、牛ハツ(心臓)の上部にある部位
一頭の牛から得られるフワは、約1kg~2kg程度。
一般的に、牛一頭から食肉部分が300kgくらいと言われますので、どれくらい希少な部位であるかが分かると思いますが、それくらいしか得ることが出来なければ、なかなか市場には出回らない部位ということも出来ます。
牛フワは、その名前が示すように「ふわっと」した食感で柔らかく「フワっ」とした独特の歯ごたえで、ところどころに気管支が通っていて、その気管支の触感が軟骨のようなコリッとコリッとしています。
ふわっとした柔なか中にコリッとした軟骨な感じが混ざっていて、他の部位では楽しめない部位でもあります。
この牛フワのことを、広島県では「やおぎも」と呼んで、牛フワを生姜醤油で甘辛く煮込みにした料理の総称を「やおぎも」と呼ぶようになったようです。
聞いただけで、ビール、焼酎、日本酒などなどお酒が欲しくなる、お酒との相性が良さそうなのが広島の「やおぎも」です。
もちろん、御飯のお供にも。年齢性別を問わず広島県民に愛され続けているのもうなずけますね。
小さな気泡(肺胞)が集まって構成されているスポンジのような臓器である牛フワの栄養素は、
タンパク質:15%~18%
脂肪:2%~3%
牛フワは、牛ホルモンの中でも特に脂肪分が少なくカロリーが低く高タンパク食材。
レバーよりもクセがなく、レバー嫌いの人にも試してみてほしいヘルシーな食品です。
ですが、希少な部位でもあり生の牛フワが手に入りにくいこともあって、なかなか一般的には知られていないのかもしれません。
その他にも、広島グルメ、ローカルフードにも大注目
広島名物、広島グルメといえば
- お好み焼き
- 牡蠣
- あなごめし
- 尾道ラーメン
- もみじ饅頭
- レモン(広島レモン)
などなど、この他に
ホルモンを揚げてカリカリにした「せんじ肉(せんじがら)」。
昭和20年代から30年代に広島市西区の食堂やお肉屋さんが造った「せんじがら」と呼ばれる、豚のホルモンを揚げて、干して塩で味付けしたに由来し、「せんじがら」とか「せんじ肉」として広島県のローカルフード。
豚ホルモンのジャーキーのような感じ。
カリカリと食感は硬い!噛めば噛むほど味が出てくるようなオツマミにしちゃうと、お酒が進みすぎるのが玉に瑕な広島グルメ。
他にも広島では「ホルモン天ぷら」という料理も、ご当地グルメだそうです。
「広島じゃぁ、常識じゃけぇ」と広島の人から言われてしまいそうな、広島ではメジャーで愛されている広島グルメのお話でした。
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