次世代に伝えたい!うちの郷土料理-大分県「だんご汁」

次世代に伝えたい!うちの郷土料理-大分県「だんご汁」 家飲みを科学する
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文化庁のウェブサイトにある「食文化あふれる国・日本」ご存知でしょうか?

食文化あふれる国・日本
多様な日本の食文化を次の世代へ継承するとともに、海外へ発信していくために、本サイトではその文化的価値や各地の保護・継承の取り組み、食文化研究の事例などについて紹介します。

農林水産省にも「郷土料理」をテーマにしたコンテンツがありますが、日本の食文化に関する情報発信を非常によく目にするようになりました。

うちの郷土料理 ~次世代に伝えたい大切な味~(全都道府県版)

「和食」が世界遺産、無形文化遺産に登録されたことも、日本の食文化の特殊性というか、その価値が認められてのことだと思います。

日本の国土は南北に長く、周りを海に囲まれ、平地よりも山地が多く、山手、麓の里、海辺の地域で表情豊かな自然の広がりとともに、地域によって多種多様な素材や調理法をもとに、いろいろな料理、食文化が特徴です。

日本政府が無形文化遺産に登録申請した際に「和食」の特徴は次の4つ。

  • 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
  • 栄養バランスに優れた健康的な食生活
  • 自然の美しさや季節の移ろいの表現
  • 年中行事との密接な関わり

今回のテーマは、そんな日本の郷土料理の中で大分県「だんご汁」。

おんせん県、大分県の郷土料理「だんご汁」

うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~ 大分県

大分県の職の特徴は、鶏肉をよく食べることで知られています。
とり天や鶏の唐揚げは全国区で有名になりましたが「鶏めし」も。

また、麦などの穀物栽培も盛んだったことから、穀物を粉に引き、様々な料理に活用した粉食文化も浸透しています。

その代表格が「だんご汁」。

だんご汁

小麦粉で作った平たい麺(だんご)を味噌(または醤油)仕立ての汁に入れたものである。汁にはゴボウ、ニンジン、シメジ、豚肉などが入り豚汁に似ている。ダシにはいりこが用いられる。

この「だんご」は小麦粉を塩水で練り耳たぶほどの固さになったものを一旦寝かせ、それから生地を親指大にちぎって一つ一つ手延べし平麺状の形にしたものである。手延べする事で歯ごたえがよくなり、汁も絡みやすくなるという。地域によっては麺状ではなく、ちぎった生地を引き延ばした文字通りだんご状のものを用いるところもある。

大分地方では平地が少なく、古くは米が思うように取れず、麦の栽培のほうが盛んであった。そこで、数々の麦を使った料理や加工品が作られてきた。その中でだんご汁は平民食であり、ハレとケで言えばケの日に食べられるものであり、麺類ではあるがすいとんに近い食べ物である。

なお、この麺状の「だんご」にきな粉と砂糖をまぶすと「やせうま」という大分県の郷土料理になる。やせうまは県内で広く食されており、涅槃会やお盆、七夕などのお供え物としても用いられる。

だんご汁 - Wikipedia
だんご汁 大分県 | うちの郷土料理:農林水産省
大分県は台地が発達しており、米づくりに適さない土地が多く、古くから畑を基盤とした麦などの穀物栽培が盛んだった。穀物のほとんどは粉にされたため、大分県では粉食文化が各地に根づいている。「だんご汁」はその代表格である。

「だんご」と聞いて連想するのは「お団子」をイメージしますが、小麦粉をこねて薄く帯状に引きのばして、きしめんのような「だんご」を具材として味噌仕立ての汁にいれて食べます。

この、きしめんのような「だんご」を作る際に、小麦粉をこねて丸めた状態で寝かせることから、その見た目が「団子」のようということから「だんご汁」と呼ばれるようになったそう。


寒い季節、温かい味噌味の汁で煮た「だんご汁」は身体を温めてくれ、お腹も満たされることから人気の大分のソウルフード。

福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県にも「だご汁」と呼ばれる郷土料理がある

九州は他にもだんご汁に煮た「だご汁」とよばれる郷土料理があります。

熊本のだご汁

熊本県民による だご汁の作り方/だんご汁

大分県のだんご汁と違うのは、熊本の「だご」が手でちぎった団子で、群馬県の郷土料理「すいとん」に近い感じです。

すいとん 群馬県 | うちの郷土料理:農林水産省

小麦粉を練って団子状や、様々な形状で汁で煮た料理は、日本各地で見られますが、大分県の「だんご汁」は、その形、姿が団子とはいうものの麺のようなところが特徴的ではあります。

【だんご汁】大分県の郷土料理!ボリューム満点♪|macaroni(マカロニ)

ガストロツーリズム

ガストロツーリズム

がすとろのみーつーりずむ / Gastronomy Tourism

観光客の体験・活動が、食や食材に関連付いていることを特徴とする。本格的、伝統的又は革新的な料理体験と併せて、ガストロノミーツーリズムには地域の産地訪問、食に関するフェスティバルへの参加、料理教室への参加など、他の関連活動を含む場合もある。ガストロノミーツーリズムの一種であるワインツーリズムは、ブドウ園やワイナリーの訪問、テイスティング、ワイン産地近隣でのワインの消費または購入を観光の目的とする。

ガストロノミーツーリズムとは・観光用語集
観光客の体験・活動が、食や食材に関連付いていることを特徴とする。本格的、伝統的又は革新的な料理体験と併せて、ガストロノミーツーリズムには地域の産地訪問、食に関するフェスティバルへの参加、料理教室への参加など、他の関連活動を含む場合もある。ガストロノミーツーリズムの一種であるワイン…

日本の国内産業として注目の「観光産業」。

旅行業、旅行業者代理業、ツアーオペレーター(ランドオペレーター)と 呼ばれる宿泊施設・食事・交通手段等の手配業、添乗サービス業、ホテル・旅館等の宿泊業のほか、 運輸業、娯楽施設、小売店・飲食店、製造業など非常に幅広い分野に及び、旅行者を誘致しようと様々な取り組みがされています。

実際、2023年のアメリカ大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」が読者投票で「世界で最も魅力的な国ランキング」を実施、その結果日本が1位となっています。

52万人を超える読者による投票だそうですが、日本を最も魅力がある国として人気を得て、これから更に外国からの旅行者も増えていくことから、旅行の醍醐味である、食や文化を体験してほしいところ。

ガストロツーリズムとして食文化を体験する、旅を通じて食の文化的側面も発信するというコンセプトで、日本各地の食、文化を郷土料理を通して味わってほしい、味わいたいものです。

ガストロノミーツーリズム: 食文化と観光地域づくり

 

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