宮崎の冷や汁がアツい!

宮崎の冷や汁がアツい! 家飲みを科学する
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牛丼の吉野家で、毎年夏季限定の「麦とろ」に加えて、今年は新たに「冷汁」が登場。
熱々の牛丼に、冷汁の組み合わせは、この季節ウレシイコンビネーションです。

今年は胡麻たっぷりの風味豊かな『冷汁』が新登場
『冷汁』は、だしとみそで味付けした冷たい汁物です。
たっぷりのすり胡麻と絹豆腐を加え、青ねぎの小口切りをあしらいました。
濃厚な味わいなのに、さっぱりとした後味の『冷汁』は暑い夏にも食べ進めやすく、『牛丼』や『牛麦とろ丼』との相性もぴったりです。
また、定食・御膳のみそ汁を『冷汁』に変更※が可能です。
※+130 円(税込 143 円)でみそ汁を冷汁に変更できます。

毎年人気の夏季限定『麦とろ』シリーズに加えて新商品『冷汁』を6月1日より全国の吉野家店舗で販売開始 | 吉野家公式ホームページ
.news20230530 p:empty { display: none !important; } 株式会社吉野家(本社:東京都中央区、代表取締役社長:河村泰貴、以下吉野家)は、6 月 1 日(木)11 時より全国の吉野家店舗※で、夏季限定商品『牛皿麦とろ御膳』648 円(税込 712 円...

▼冷汁といえば、宮崎県の郷土料理?

おなじみの農林水産省の「うちの郷土料理」に「冷や汁(ひやじる)」として宮崎県の郷土料理が紹介されています。

冷や汁 宮崎県 | うちの郷土料理:農林水産省

歴史・由来・関連行事
「冷や汁」は、即席のかけ汁で宮崎県の平野部を中心とする郷土料理である。

近年は、食文化の情報が広がるにつれて県内に広がり、暑く湿気の多い宮崎県の気候風土の中で根づいていった。自然豊かで山の幸、海の幸に恵まれ黒潮に面した日向灘で採れる新鮮で豊富な魚介類、太陽の恵みを受けた野菜や作物など、美味しい食材の持ち味を生かした食べ方が「冷や汁」である。

農民たちが暑い夏に、麦飯に生味噌をのせ、それに水をかけて食べていことが元になっているといわれている。麦飯のほうも、かつては、丸のままの大麦をいったん炊いてから、水を加えてふやけさせ、それをもう一度炊き上げたものであったらしい。

山地の多い宮崎県の農民たちにとって、藩政時代には、米はきわめて貴重なものだったことがうかがえる。

冷や汁 宮崎県 | うちの郷土料理:農林水産省
うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~ 宮崎県「冷や汁」レシピムービー

冷や汁の由来は、鎌倉時代に書かれた「鎌倉領家記録」という書物に「僧侶にては冷汁をかけ参らせ候」と記されており、僧侶によって全国に広められたとされています。

また、農民たちが暑い夏に麦飯に生味噌をのせ、水をかけて食べていたことが元になっているという説もあります。

ということは、宮崎県発祥というわけではなく日本各地にお坊さんたちによって広められた料理が、各地で根付いて、特に宮崎県では今も尚郷土料理として愛され受け継がれているということだそうですね。

その他の地域にも冷や汁文化は残っているのでしょうか?

宮崎県では、宮崎県では基本的に「ひやしる」と呼ばれている冷や汁ですが、他にも埼玉県、山形県や新潟県の一部、九州では鹿児島県や熊本や大分。

また、呼び名は違えど宮崎県の冷や汁に似た料理がその他、各地に存在するそうです。

大分県、岡山県、広島県、愛媛県、香川県などでは「さつま」と呼ばれ、静岡県御前崎市では「ガワ」という、冷や汁に似た漁師料理が今でも残っているそうです。

冷や汁 山形県 | うちの郷土料理:農林水産省
名前から汁物を想像するが、季節の野菜に冷たいだし汁をかけて仕上げるおひたし料理。「冷やしる」は”上杉の城下町”として知られる米沢市の郷土料理で、もともと米沢藩主・上杉謙信の陣中料理(戦国時代、戦争中に野外で食べる食糧として用意されたもの)といわれており、合戦の出陣式で配下の武将たちに振る舞われたといわれている。

山形県の冷や汁(ひやしる)は、味噌汁ではなく、冷たいだし汁で仕上げるおひたし料理で、ご飯にかかっているわけではないようです。

冷や汁/すったて 埼玉県 | うちの郷土料理:農林水産省

埼玉県のは、冷や汁/すったて(ひやじる/すったて)として、ご飯ではなくてうどんに汁がかかっています。

冷やし汁みそ仕立て 新潟県 | うちの郷土料理:農林水産省
きゅうりの冷や汁 三重県 | うちの郷土料理:農林水産省
茂倉瓜の冷や汁 山梨県 | うちの郷土料理:農林水産省

各地で、土地土地の特色がある冷や汁文化が伝わっていることがわかりますね。

いづれも、食欲が落ちる夏場でも簡単に美味しく食べられることから、機能食としても重宝されてきたようです。

冷や汁の代表選手的な、宮崎県の冷や汁の調理法は、魚のすり身や、焼いた魚に炙った味噌、それにすりゴマなどを合わせて味を整え、豆腐やきゅうり、青じそ、ミョウガなどを加え、魚の骨や昆布などでとっただし汁で伸ばし、冷まし、これを熱々の米飯や麦飯にかけて食べます。

自分の好みに合わせて、埼玉県風にうどんやそうめんの汁としても美味しそうですし、あわせる具材によって、自分好みの冷や汁を試してみるのも良いかもしれません。

 

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