焼き鳥メニューの中でも“隠れた人気者”として支持を集める【ぼんじり串】。
そのぷりっとジューシーな食感と、脂の旨みがクセになる一品は、居酒屋・焼き鳥屋・焼肉店などで定番化しつつあります。
そんな業務用ぼんじり串を最大限に活かすには、「焼き方」よりもまず、“解凍”の工程がカギになるのをご存じですか?
本記事では、「ぼんじり串を美味しく提供するための正しい解凍方法と注意点」を、現場目線で分かりやすくご紹介します。
ぼんじり串は“解凍が命”!その理由とは?
✅ 冷凍肉の解凍次第で味も食感も激変!
業務用ぼんじり串は、品質を保ったまま届けられる冷凍生タイプ。
しかし、解凍の仕方を間違えると、以下のようなトラブルが起きがちです。
-
ドリップが出て、肉がパサつく
-
中心部が冷たいまま焼いてしまい、火が通らない
-
外は焼けたのに中は半解凍で不均一な仕上がり
→ こうなると、せっかくの**“鶏の大トロ”ぼんじり**の魅力が半減してしまいます。
正解は「冷蔵庫でじっくり」!基本の解凍方法
✅ 冷蔵庫で一晩解凍がベスト
もっともおすすめの解凍方法は、使用する前日の営業終了後に冷蔵庫へ移しておくこと。
【ポイント】
-
冷蔵温度(約4℃)で約12時間かけてゆっくり解凍
-
ドリップが最小限に抑えられ、食感がしっとりジューシーに
-
焼きムラが起きにくく、中心までしっかり火が通る
急がば回れ。これがプロの解凍術です。
急ぐときは?常温解凍の注意点
✅ 室温解凍は“短時間×見守り”が大原則
「今日中に間に合わせたい!」
そんなときは、室温(25℃前後)で1時間ほどの解凍が現実的。
ただしこの方法にはリスクもあります。
-
室温が高すぎると、表面が傷みやすい
-
解凍しすぎると、旨み成分のドリップが大量に出てしまう
-
肉がべたついて焼きにくくなる
→ 常温解凍の際は、こまめに状態をチェックすることが重要です。
やってはいけない!NG解凍例
❌ 電子レンジ解凍
ぼんじり串は脂が多く、レンジでの加熱では部分的に火が通ってしまう恐れがあります。
この状態で焼くと、中心部が冷たかったり、外だけが焦げたりと調理トラブルの原因になります。
❌ 流水解凍
急いでいるからと流水で解凍すると、旨みがどんどん流れてしまいます。
ぼんじり特有の脂と風味が抜け、パサついた印象に。
この方法は品質を求める店舗ではNGと心得ましょう。
解凍後の保存と焼きのタイミング
✅ 解凍したら、その日のうちに使い切る
一度解凍したぼんじり串は再冷凍厳禁。
ドリップが出た状態で再冷凍すると、組織が壊れ、食感も風味も損なわれます。
→ 解凍後は、その日中に焼き・提供まで完了させるのがベストです。
解凍成功で得られる「ぼんじり本来の魅力」
🐔 外パリッ&中プリッの理想の仕上がり
解凍がうまくいけば、焼きの工程はシンプルで再現性も高いものになります。
-
脂のりの良い皮目がパリっと香ばしく
-
弾力ある身がプリッとジューシーに
-
串から滴る肉汁が「うまっ!」のひと言を生む
→ ぼんじりファンがリピーターになる理由はここにあります。
店舗オペレーションに「解凍ルール」を組み込もう
✅ スタッフ全員が正しく扱える体制を
忙しい厨房では、つい“レンジでチン”や“常温放置”という雑な解凍になりがち。
そこで、オペレーションとしてルール化することが重要です。
例)
-
「ぼんじり串は前日営業終了後に冷蔵庫へ」
-
「解凍した串はその日中に提供し、余ったら廃棄」
-
「室温解凍は最長1時間まで」
→ 品質の安定は、お客様の信頼を築く第一歩です。
まとめ|ぼんじり串を活かすのは“解凍力”だった!
「焼くだけで簡単!」「冷凍で便利!」という魅力のある業務用ぼんじり串。
ですがそのポテンシャルを最大限に引き出すには、解凍工程にこそ細心の注意が必要です。
-
冷蔵庫でじっくり解凍が最良
-
常温解凍はこまめなチェックを
-
再冷凍は絶対NG
-
解凍後は即日調理・提供を徹底
→ これだけ守れば、いつでも最高の状態でぼんじり串をお客様に提供できます。
厨房スタッフ全員が「ぼんじり解凍マスター」になれば、焼き鳥のレベルも、顧客満足度も、きっとワンランク上へ。
コメント