汗ばむ季節になりますと、いつもにも増してビールの消費が増えているのに「ハッ」とするときがあります。
もう、こんなに飲んだのね!
ビールの空き缶が貯まるのが早い!
もう、買いに行かないとストックがない!
水のようにグビグビと飲んでしまいがちのビール。
あの、喉を刺激しながら通っていく金色の液体と、同時に鼻に抜ける特有の風味。
「とりあえずビール!」
とりあえずのつもりが、次も、その次、またその次と、気がつけばとめどなくビールを消費してしまっていることに気づいてしまう今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか?
そんな、背徳感に似た気づき、現実に直面したときにいつも思うことがあります!
「家で手軽にビール作れたら」
自家製ビール「自ビール」はありか?なしか?
若かりし頃、ステイしたイギリス人のご夫婦は、自宅で大量のビールを作っていらっしゃたのを覚えています。ご馳走していただきましたが、市販のものよりも味が濃く、アルコール度数も高かった記憶があります。
これは、海外でのことなので日本国内で「自ビール製造」はあり?なのでしょうか?
日本の酒税法では、製造免許を持たない者が「お酒」を作ることは禁止されています。
早々と、今回のテーマに決着が付いたかのようですが・・・
「お酒」を作ることは禁止されていますが、ここでいう「お酒」とは何をさすのでしょう。
「お酒」とは、アルコール度数が1%以上の飲料。
日本の「酒税法」は、昭和28年(西暦1953年)に制定された法律で、酒税や、お酒の製造・販売について定めています。
その中で、お酒とは「アルコール度数※が1%以上の飲料」を「酒類」として定義しています。
酒類とは、酒税法上、アルコール分1度以上の飲料(薄めてアルコール分1度以上の飲料とすることのできるもの又は溶解してアルコール分1度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含みます。)
【総則】|国税庁
ならば、アルコール度数が1%に未満のビールであればいいんじゃん!
ビールに限らず、日本ではアルコール1%未満のお酒だったら自宅で作ってもOKという解釈になりますね。
ノンアルコールではなく、わずか1%未満のビール。
国内で販売されている一般的なビールのアルコール度数が3~8%ですから、物足りないようにも思いますが、作っても怒られたり、逮捕されたりしないことが分かりましたね!
1%未満のアルコール度数のビール?が作れるとすれば(市販のものよりも安価に)、これは絶対に「あり」です!
仮に、1%のアルコール度数じゃ話にならないと、それでも自宅でビール製造押したいんじゃ!という方は、ビールの製造免許を取得する必要があるということですね。
ただ、ビールの製造免許は、年間の製造見込数量が60キロリットルに達しない場合には受けることができないそうです。(まぁ、なんとか消費できそうな量ではありますが、その他いろいろとクリアしないといけないこともたくさんあるんだとも思います。)
酒類の製造免許を受けないで酒類を製造した場合どうなるかといいますと、
「10年以下の懲役又は100万円以下の罰金」に処せられるほか、製造した酒類、原料、器具等は没収されることになります。
そのそも自宅でビール(アルコール度数1%未満)が作れるのか!?という疑問
結論から言うと、手作りビールに挑戦する際、厳格にアルコール度数が1%未満になるような、手作りビールキットを購入して、自宅で作ることが可能です。
このような手作りキットを購入します。
その前に、手作りビールキットがAmazonでも普通に販売されているという事実に今、気付かされました。
ビールの味を決める「ビールキット缶」には、いろいろな種類、フレーバーがあるようですよ!
発酵タンクとビールキット缶、缶切り、ぬるま湯、小娘の手伝い、冬場は、電気毛布などなどを用意して、醸造開始。
発酵終了。
炭酸ガス作りに砂糖を溶かし入れ混ぜたら、瓶に詰めます。フタをして瓶内2次発酵が終われば完成!
作り方を、ざっとまとめると。
1.発酵タンクは洗浄し乾燥させアルコールなどで除菌する。
2.ビールキット缶(モルトエキス)と30℃位のお湯を22~25リッター入れ、よく溶かしかき混ぜます。
3.そこへイースト菌を入れフタをしっかり閉め密閉し、エアーズロックを取り付けます。無い場合はフタの隙間から炭酸ガスを逃がすようにします。この状態で25~26℃(38℃以下15℃以上)で1週間~10日発酵させたらOK。
4.発酵が完了したら、炭酸ガスを作るために砂糖を溶かし入れます。
5.瓶詰め、瓶に王冠で蓋をします。
6.瓶内で2次発酵、3~5日ほど寝かせて発酵完了したら出来上がり!
手作りキットに付いている説明書を見ながら作ると以外にカンタン?に作れるそう。
味の決め手になるビールキット缶も多く様々な味のビールが作れます。温度設定を守ったり大変そうな部分もありそうですが、作って見る価値、大アリです。
今回、ビールづくりについて調べてみて、大きくびっくりしたことがあります。
ビールはなんとなく体にも良さそう!と思っていた(思い込んでいた)、その根源が「ビール酵母」にあったのですが、市販のビールには、このビール酵母って含まれていないんですね!?
ビール酵母って、健康食品とかにもなっていたり体に良いオーラをだしているので、イコール「ビールも体に良い」としてきましたが、市販品にはビール酵母が入っていないとすれば、その方程式もガラガラと崩れてしまいます。
あの「エビオス」や「協力わかもと」はビール酵母を使用した健康に良い商品として有名です。
ビール酵母に含まれる栄養素には次のようなものが挙げられます。
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ナイアシン
葉酸
カルシウム
鉄
マグネシウム
亜鉛
食物繊維
これらの栄養素が、手作りビールから摂取できるとしたら、エビオスも強力わかもとも購入しない、摂取しないでいても、手作りビールだけでカラダ元気!
手作りビールバンザイなわけです。
手作りビールの詳しい作り方はコチラのページが参考になりました。
▼アウベルクラフト
先に、ご紹介したAmazonの手作りビールキットが22リットルとなっていましたので、500mlビール瓶で44本?
2回目以降は、ビールキット缶が3,000円位とビール瓶で換算すると、大体500ml瓶で1本あたり230円くらいの計算になります。
ビール瓶は、飲み終えたあとは洗って煮沸消毒して、再利用できるので、回を重ねて3回目以降は1本80円位になる計算!
ビール酵母も含まれている、手作りビールは体にも良い(はず)!
さらにコストで考えても、これはチャレンジのやりがいがありますね!
そんな野望をいだきつつ、kindle版の「自分でつくる最高のビール」を読みながら、市販のビールで今日も家飲み中。
ワイン党の方には
水がワインに! 3日で自宅でワインが作れる「ミラクルマシーン」
http://alcool.in/column/?p=1154
↑日本では違法になりそうですね!
コメント
60キロリットルって6万リットルですよね? 1日300本くらい消費は個人では無理ですね
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