南九州・沖縄のおでんは豚がプルプル、トロトロです

南九州・沖縄のおでんは豚がプルプル、トロトロです お酒のつまみになる話
スポンサーリンク

近頃では、おでんで一杯という機会が増えてきました。
自宅で作ったおでんも、コンビニおでんなどテイクアウトおでんもあるので、おでん呑みにハマると、しばらく抜け出せません。

おでんといっても、出汁や味付け、種(具)の種類や組み合わせもたくさんあって、毎日違った感じで楽しめるところも、おでん呑みの魅力の一つ。

日本各地のおでんの風景

かまぼこ、はんぺん、竹輪などおでんの材料となる食品の製造メーカーである紀文食品。

紀文食品
https://www.kibun.co.jp/

そんな紀文食品による「おでん教室」
https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/

おでんの具と地域性

家庭でおでんを作る時によく入れる種もの(具)は全国平均8.24個。おでん種は定番の大根、玉子、こんにゃく、練りものだけではありません。当ページで紹介するのは138品。それらの特徴や雑学の他、48品の地域分布を地図化しました。おでん種の奥深さにきっと驚かれるはず。

地理:日本のご当地おでん | おでん教室 | 紀文アカデミー | 紀文食品

その中に「おでんマップ」なるものがあります。
22都道府県、23種類のご当地おでんが掲載されています。


最も北の北海道、北海道おでんに入る「しらこ」が特徴的。
東北エリアは、田楽風に味噌ダレをつけて食べる。練り物、たけのこ、海産物種が主流。
濃口しょうゆとかつおを効かせた関東風おでんになると、ちくわぶ、はんぺんが登場します。中部エリアになると、真っ黒な汁が特徴の静岡おでんや、昆布が効いた澄んだ梅雨のおでんも入り交じる。

静岡風おでんには、海鮮種、練り物や大根などの、ここまで定番種に加えて、串に差した豚モツが登場。

見た目には、名古屋風味噌おでんは特徴的なビジュアル。

関西エリアに来ると、汁が澄んでいる、淡い色合いのおでんが特徴的です。
牛すじや、タコなどの種も。

中国・四国エリアになると、日本海側と太平洋側、瀬戸内海側で味付けや種が分かれてきます。

日本海側の松江風おでんには、名産のつぶ貝、バイ貝、出汁は干しあごと鶏手羽先でとった出汁。

高松風おでんは、甘辛の味噌ダレにつけて属します。
高知風おでんの出汁は、鰹節、鶏手羽先出汁。

九州地方では、北部九州の福岡風、東シナ海側の長崎風、山間の熊本は阿蘇高森風田楽。
南九州になると、ぷるぷるの豚軟骨が入る都城風おでんに、鹿児島風おでんに入るスペアリブ、出汁も豚骨ベースの合わせ出汁になってきます。

沖縄のおでんも、テビチ(豚足)が入って青菜も特徴的。

寒い北海道から温暖な沖縄まで、国民食おでんは、各地で少しずつ、その表情をかえながらも、人気のメニューで有り続けています。

地域
だしなどの特徴
種もの(具)
札幌風 昆布強めの・あっさりだし しらこ/ふき/マフラー(長いさつま揚)
青森風 生姜みそだれ ほたて貝/たけのこ/つぶ貝
仙台風 焼き干しいわしに・塩味 さんま団子/根曲がり竹/結び昆布
秋田風 甘めの煮物風 ニオサク/干ししいたけ/さつま揚
東京風 濃口しょうゆと・かつお節 すじ(魚)/ちくわぶ/はんぺん
金沢風 色が淡い・あっさりだし 車麩/赤巻/ひろうず(がんもどき)
飯田風 ねぎしょうゆだれ はんぺん/つみれ/焼き豆腐
静岡風 黒い汁とだし粉 黒はんぺん/なると巻/豚もつ
名古屋風・みそおでん 八丁味噌 焼き豆腐/角麩/豚もつ
京都風 昆布だしに塩味 ひろうず(がんもどき)/豆腐/里いも
大阪風・関東煮 関東煮に鶏だしを・プラス 牛すじ/ごぼう巻/たこ(足)
姫路風 生姜しょうゆたれ 平天/牛すじ/ごぼう巻
松江風 あごだしと鶏だし 手羽先/つぶ貝/春菊
呉(くれ)風 いりこに牛のすじや・アキレスでコク 牛(アキレス)/里いも/厚揚げ
高松風 2種のみそだれ 白天/里いも/牛すじ
高知風 かつお節と鶏だし じゃこ天/紅蒲鉾/じゃがいも
福岡風 合わせだしに・牛すじでコク 餃子巻/ロールキャベツ/餅入り巾着
長崎風 あごだしと甘み 竜眼(ばくだん)/じゃがいも/紅蒲鉾
都城風 合わせだしに・豚なんこつでコク 豚(なんこつ)/キャベツ/もやし(長い)
鹿児島風 豚骨だしと・昆布に麦みそ スペアリブ/棒天(さつま揚)/大豆もやし
沖縄風 かつお節ベースに・豚の旨み 豚足/青菜/ウインナー

出典:紀文アカデミー
https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/geography/map/

南九州・沖縄のおでんはトロトロの豚肉が美味い!

鹿児島風おでんに欠かせない豚スペアリブや三枚肉。
宮崎県都城市のおでんには豚軟骨。
沖縄風おでんの豚足(テビチ)や、ポークと呼ばれるランチョンミートやウィンナー。

畜産や豚肉料理が盛んな地域のおでんには、その特徴が明確に現れています。

渡辺あきこさんの鹿児島風おでんのレシピ
https://www.kibun.co.jp/recipes/14037/

渡辺あきこさんの都城(みやこのじょう)風おでんのレシピ
https://www.kibun.co.jp/recipes/14064/

おでん、いっしょに鍋を囲んで食事を楽しむ。
日本人的には「ほっ」とする時間と風景がおでんからイメージできますね。

出汁の味、具材それぞれの食感や風味、地域ごとに違いはありますが、一つの鍋の中にバラエティー豊かな食材が混じり合い、それぞれに干渉し無限の広がりを見せてくれます。

おでんのはじまりは、豆腐料理の「田楽」にあると言われています。
熊本の阿蘇高森風田楽は、そのままに残っていますね。

平安時代、鎌倉、室町、安土桃山、江戸と伝わり、明治・大正・昭和・平成・令和の現在に至るまで、時代に合わせて形を変えて、進化し、代々伝わったのが「おでん」という食べ物です。

参考:おでんの歴史|紀文アカデミー
https://www.kibun.co.jp/knowledge/oden/history/rekishi/

今では、コンビニと言わず、缶詰やレトルトでも、おでんを楽しめます。

関連記事

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました