平日のいつもの家飲みに対して、屋外で楽しむバーベキュー。
屋外でやるだけに、ちょっとした準備、コツといった予備知識があるのと無いのとでは、楽しめる度合いも断然違ってきますよね。
バーベキューに参加したとき、ちょっと上手な人や慣れている人を見ると「この人、やるなあ。」「頼りになるなあ。」と思ったりしますよね。
「それに比べて、自分は初心者だから・・・」
「家飲み派だから・・・」
と消極的になっていませんか?
家飲みとはまた違った楽しみ方、味わい方を、実際に実践的なハウツーも含めてまとめてみます。
段取り八分!必見ですよ、バーベキュー事前の準備のチェックリスト
場所の選び方
- 炊事場などの設備が充実している場所か?
家飲みと同じく台所(炊事場)での調理は欠かせません
最低限、水場が確保できるなどの条件は欠かせないもの - トイレの環境はどうか?
近くにトイレが整備されているかも重要なチェックポイント - アクセスが容易な場所
交通の便が悪い、長距離の移動が必要など、アクセス条件が困難な場合、バーベキューそのものを楽しめなくなる場合も・・・ - 貸し出し用具や機材が可能な場所か?スタッフや常駐管理人がいるか?
バーベキュー用品、機材は何かとかさばります。自前でなくても貸出が利用できれば、ものすごく便利。また、常駐の管理人さんがいるような環境だといろいろ安心! - 近隣に食材や飲み物を購入出来る買出し先がある場所かどうか
近隣に食材等の購入ができる場所であれば、いざ足りないものがあっったりした場合も便利ですよねー - 現地でのゴミ捨てができる場所
基本的にゴミは持ち帰るのが大原則ですが、現地でのゴミ捨てがOKの施設も増えてきています。持ち帰るものが少なくなるのは好条件ですね - 急な天候変化にも耐えられる場所(屋根付き、室内)
屋根付きや屋内施設があるなど、急な天候の変化にも十分な配慮が必要です - 子供連れの場合は子供の遊び場やアクティビティがある場所
参加者に、子供や子連れのご家族など、大人に限らずみんなが楽しめる環境選びは必須です
バーベキューに必要な道具、準備グッズリスト
バーベキューのためだけ、その日のためだけに道具、機材を用意するのは大変ですし、その後の保管の問題も。
できるだけ家庭にあるものを活用して、無駄を減らしましょう!
また、場所によっては、バーベキューに必要な道具や機材の貸出があるところもありますので、できるだけレンタルで済ませ、当日の荷物の負担も少なくしましょう。
バーベキューでの調理レシピによっては機材も食材も当然変わりますので、あくまでチェックリストとして参考に加えて下さい。
おもな機材・道具類
- グリル・コンロ(人数や規模によっては七輪など)
- 鉄板・プレート・網
- トング(肉用、魚用、野菜用、炭用にわけて複数必要)
火起こしに必要なもの(※炭火に限らずガスやカセットコンログリルも便利)
- 炭(1人当たり約1kgを目安に。参加人数、グリル・コンロ、レシピによって変化)
- 着火剤
- 軍手や皮製グローブなど
- ライターやチャッカマンなど
- うちわ
- 火ばさみ
調理や飲食で使う道具
- クーラーボックス
- 蓄冷材や保冷剤
- 包丁・ナイフ
- キッチンばさみ(バーベキューでは包丁よりも便利)
- ボウルやザル
- まな板(牛乳パックなど紙パックの再利用もオススメ)
- 串
- 調理用ビニール手袋
- コップ
- 取り皿・盛り皿(加熱前用、加熱後用)
- 箸(食べるとき用と調理用の菜箸も分けて準備)
- アルミホイル(アルミホイルがあるだけで料理の幅が広がります)
- ラップ
- キッチンペーパー(無いと意外に不便)
- ウエットティッシュ
- ティッシュ
- ゴミ袋(分別のために複数枚あると良い)
- ビニール袋・ジッパーパック
その他
- マジック(コップなどの記名に便利)
- 石鹸
- レジャーシート
- イス
- テーブル
- シェード・パラソル
- 日焼け止め
- 洗剤やスポンジ
- 虫よけスプレー・虫刺され薬
バーベキューといえば「お肉」、他にもある食材リスト
日常的な家飲みに対して、「非日常感」を大切にしたいバーベキュー。
普段、なかなか実践できない「野外での食事」、その醍醐味を感じられるレシピについても考えてみましたよ。
まずは主役、定番のお肉について、量の目安やバーベキューに最適なお肉の種類と部位とは
お肉の量の目安
バーベキューの際に迷いがちなお肉の量。これだけ知ってると、いざ買い出しの時に頭を悩ます必要なし!
基本となる1人あたりの「肉の量」は
- 男性 300g
10代、20代のお肉をたくさん食べる若手なら+100g。30~40代は、お肉よりもビールなどのお酒がメイン、またはつまみを好む方なら-100gといったところ。 - 女性 200g
- 子供 中学生以上なら200~300g、小学生なら200gくらい。幼児ならウインナーやフランクフルトといった食べやすいものも忘れずに用意しておくのがいいですよ。
練習問題)例えば、以下の参加構成でバーベキューを行う場合のお肉の量は?
「成人男性4名、成人女性2名、小学校高学年2名、小学校低学年2名」の計10名でバーベキューを行う場合
- 大人男性(300g) × 4人 =1,200g
- 大人女性(200g) × 2人 = 400g
- 小学生高男の子(300g) × 2人 = 600g
- 小学生低女の子(200g) × 2人 = 400g
答え)合計2,600g(2.6kg)のお肉が必要な事になります。
お肉の種類は?バーベキューにあうお肉とその部位など
まずバーベキューとして一番に考えるのは牛肉でしょうか。
炭火で焼くなら、焼肉のような薄めの厚さではなく、ボリュームたっぷりのステーキがおすすめですが、一般的な「焼肉」といったイメージだと・・・
- 牛肉・・・ロース、カルビ、味付きカルビ、ハラミ、ホルモン
- 豚肉・・・豚バラ、トントロ
- 鶏肉・・・手羽先、もも、せせり
- その他・・・ソーセージ、ウィンナー、厚切りベーコン
これらの代表的な種類を「牛5:豚2:鶏2:その他1」の割合くらいで購入すると、だいたいOK。
上の練習問題10名分のお肉を、この法則に当てはめると
- 牛肉・・・1,300g
- 豚肉・・・500g
- 鶏肉・・・500g
- その他・・・300g
こういった形で予測ができる。
もちろん、参考値ですから、実際に参加するメンバーの特徴や予算も考えて調整してみてください。
その他、オススメの食材たち
- 魚介類
イカ、エビ、ホタテ等。なくてもOKかな、あるとウレシイ。 - 野菜
玉ねぎ、ピーマン、キャベツ、ナスやトウモロコシなど季節に応じてでOK
事前にカットして下準備しておくと便利ですね。 - 焼きそば
焼きそばをするなら焼きそばの麺など鉄板を使う場合は油を忘れずに! - おにぎり
ご飯を食べたい人がいるなら持って行きましょう。特にお子さんがいる場合には必須 - 調味料
塩、胡椒、醤油や焼き肉のタレ、レシピや好みに応じて最低限でOK、こちらも「おすすめ調味料」で詳しく。 - 飲み物
ジュース、ウーロン茶、アルコール類、好きな物を持参しましょう。こちらは「飲み物編」で詳しく。
バーベキューでおすすめの調味料は?人気の調味料はこれだ!
最低限「塩・コショウ」と「焼肉のタレ」、この2つさえあれば、焼肉がメインのバーベキューの場合、なんとかなります。
そのほかレシピごとに気が利くオススメ調味料リスト
- クレイジーソルトなどのハーブ系ソルト
豚肉や鶏肉に良く合います。評判が良い人気調味料です。 - 醤油、バター、マヨネーズ、味噌なども
魚介類やホイル焼きの場合や、変わったレシピを楽しみたいならこれらの調味料も。 - ポン酢、レモン汁、ワサビ、柚子胡椒
お肉をあっさり食べたいならこの調味料が人気です。ステーキをどーんと焼くなら塩とワサビがおすすめですし、これらの調味料は、アルコールなどの飲み物との相性も良いので、おつまみメインでお酒を楽しみたい場合はこだわりたい。 - オリーブオイル
お肉意外にも、野菜にもあう万能調味料。サラダにも、バケットにオリーブオイルを塗るだけでも美味しさを演出してくれます。クレイジーソルトなどハーブ系の調味料との相性も良いのでオリーブオイルはオススメ。その他、多種多様なオイルがありますので、レシピに合わせて検討したいですね。
(オリーブオイル・グレープシードオイル・ココナッツオイル・アーモンドオイル・ごま油など)
べーべキューで必要な飲み物、オススメな飲み物について
食材のほか、飲み物の買い出しや準備は、その重量や形状から大変な作業ですね!
お酒を飲む人、飲まない人、みんなが楽しく過ごすために、
ビールや酎ハイ、カクテル系など缶のお酒を各4本×人数
こちらを目安に、さらにお酒を飲む人が多い場合は適宜増量しましょう。
また、運転する人のためにノンアルコールのビールや、アルコール度数の低いカクテル等を用意することも必要でしょう。
ソフトドリンクは、2リットルサイズのペットボトル1本で2人~3人くらいです。
好みがあるのでソフトドリンクは500mlサイズのペットボトルで好みに合わせて用意した方がベターです。
お茶やお水は、2リットルサイズののペットボトルでもOK。特に、水は色々と使えるので多めで大丈夫だと思います。
あとは季節や気温に応じて量を調節しましょう。
屋外バーベキューでも冷たい飲み物は冷たく飲みたい!
外で食べるバーベキューって美味しさも倍増ですが、やはりこういうときは、冷えたビールでくーっといきたいものですね。
河原でやるときなんかは、川の中に漬けていたり、氷を浮かべたバケツなどの容器に缶を入れる冷やしてあげたりいろいろとやり方はあるのでしょうが、事前の準備として可能であれば、凍らせて持っていくのも手段のひとつですね。
準備はOK、バーべキューメニューに欠かせない「焼き」について、いろいろ大変な「火起こし」「火」について
野外でバーベキューとなると、いつものガスやコンロの火ではなく、炭火にこだわってみたい!
先に、ご紹介した「冷凍焼き鳥の美味しい焼き方」にも書きましたが、せっかくの屋外なので、できれば炭火に拘りたいものです。
バーベキュー美味しく焼くための「炭火」についてのまとめ
焼くには炭火が一番!自宅でもバーベキューでも大活躍の炭コンロ
バーベキュー用のコンロには、炭を使用するタイプ、ガスを使用するタイプ、電気を使用するタイプもあります。
もっともオーソドックスなのは炭コンロで、本格的なバーベキューを楽しみたい方にぴったりです。
お気に入りの炭コンロ選びの参考にしてみてください。
バーベキューに最適な炭コンロの選び方
バーベキュー用に最適な炭コンロを選ぶときは、炭の出し入れのしやすさをチェックしましょう!
炭の出し入れようにスライド式になっているものは、網の上の食材を動かすことなく炭を補充することができますし、焼き面の高さを調節できる機能を備えたものおすすめです。焼き面と炭の距離が調節できるタイプは、必要に合わせて火力を変えることができますね。
その他、
- テーブルに置いて使用できるもの
- ひとりでも少人数でのバーベキューにピッタリのもの
- 後片付けも簡単で手軽なインスタントタイプのもの
目的用途に合わせる以外にも、外観も選ぶ際の重要な要素になりますよね。
七輪も忘れちゃいけません!家飲みにもキャンプやバーベキュー、焼き鳥、焼き肉にもオススメの七輪とは
七輪を利用した焼肉店なども見かけますが、七輪もバーベキューに最適な炭火焼きアイテムです。
七輪は、木炭や豆炭を燃料に使用する調理用の炉のことを言いますが、軽量でコンパクトなものが大半で、移動ができ屋内・屋外を問わず使用できるのも魅力のひとつです。
その形状は、主に円筒形、四角形、長方形タイプがあリ大きさは様々。
珪藻土を原料として断熱性が高く保温効果がバツグンです。赤外線による熱効率も極めて高いため燃料も節約できます。
円筒形のものは炊飯や煮炊きにおすすめ、長方形タイプの七輪は焼き物に便利。
バーベキューに限らず、屋内、家飲みにも活躍しそうな七輪、オススメです!
意外と知らない炭選び!バーベキューで使う炭の種類と選び方
炭、バーベキューでの炭火には一般的に「木炭」を利用しますが、炭にも安価な炭、高級な炭と、ひとくちに炭といってもいろんな種類があります。
気になる人は、木にしてる炭、炭選びのポイントをご紹介します。
炭の種類と特徴
- 黒炭
ナラ・カシ・クヌギを原料とし、火付きが良く、火持ちも良い、煙や匂いも少ない、価格はやや高め - 白炭
ウバメガシ、アラカシが原料。炭素純度が高く製造にも手間がかかるためとても高価、炭としての性能も最上級。備長炭などがこれにあたる。 - マングローブ炭
マングローブ、ユーカリなどの、いわゆる輸入木炭。ホームセンターなどで一般的に売られている安価な木炭。 - オガ炭(成形木炭)
木材製材時に大量に発生するオガ屑が原料。等級が高いものは備長炭に似ているものもあるが、品質は値段に応じてピンキリ。 - 豆炭・チャコールブリケット
石炭や木炭などの粉を混ぜ、結着剤で成形した木炭。バーベキュー用の豆炭も販売されている。燃焼後の灰には石炭由来の重金属や有害物質を含むので普通に捨てられませんし、バーベキューには最適とは言いがたい。
炭もその種類によって長所・短所があり、それらの特徴を把握した炭選びが必要ですね。ここで考える「バーベキューに最適な炭」は、どれになるでしょう・・・!?
白炭は、非常に高価であり入手方法や取扱が一般的ではないためバーベキュー向きではありません。ホームセンターでよく売られている安価なマングローブ炭は、何も考えずついバーベキューに使いがちですが、実はあまりおすすめではありません。
理由は、皆さん経験したことないですか?
- かなりパキパキと爆ぜる(火の粉、木炭片が飛び散る)
- 燃した際、特有の刺激臭もあり食材の風味を損ねる
これらは、マングローブ炭が。炭素純度が低い、つまり炭化しきれていない部分が残っていることから揮発成分が燃焼した際に刺激臭や煙の原因となっているためだそうです。
食材を美味しく味わいたい、そんな楽しいバーベキューにはマングローブ炭は安く購入しやすいですがベストな選択とは言い難いようです。
では、バーベキューにベストな炭とは!?
白炭、マングローブ炭を以外、黒炭/オガ炭/チャコールブリケットを比較した場合、結論は「黒炭」、火付も良く、火持ちも申し分ない、価格は少し高いですが黒炭がバーベキューでは扱いやすい最適だといえるでしょう。
大変そうな火起こし、簡単で確実、短時間に着火する方法
やった事がある人はわかると思うのですが、初心者だとなかなか火がつきませんよね。
でも安心してください「バーベキューでの簡単確実!?な火起こし法」、基本の付け方から、超短時間で火を起こすコツまで色々なBBQの火起こし方法をまとめました。
バーベキュー前には必見です。ぜひ予習の参考にしてください。
オーソドックスに着火剤の正しい使い方
着火剤にも、固形のものと、ジェル状のチューブなどに入ったもの、、液体のものがあります。
最近では、100円ショップ(百均)でも見かけますが、ホームセンターに行くと色んな種類の着火剤が並んでいます。
着火剤で火をつける時には
- 炭
- マッチ、ライターやチャッカマン
- 新聞紙などの紙切れや、乾燥した小枝など
- うちわ
- トング(火ばさみ)
これらを準備します。
【火のつけ方】
- 固形の着火剤の上や周囲に燃えやすそうな木炭の小さい欠片のヤツを置きます。
新聞紙や乾燥した小枝等があるなら、そちらも一緒に置いて下さい。
ジェル状の着火剤を使用している場合は、木炭を中央に置き、その上にたっぷりの着火剤を塗布して(広げて)ください。 - 1の周りに大き目の木炭を「井」型に積みます。できたら2段~5段程度重ねるのが理想です。
- マッチやライター、チャッカマンで着火剤に点火。
- 着火剤に火が付いたら、着火剤が燃え尽きるまで放置、動かしません!
下手にいじると、せっかくの火が消えかねません、じっと我慢! - 着火剤の勢いが弱くなってきたタイミングでうちわ、うちわで仰ぎます。
あおぐと炭に移った火が真っ赤になって炎が上がるのでトング(火ばさみ)で炭を徐々に追加していきます。 - 炭に完全に火がついた頃合いで炭をコンロ全体に広げます。
炭コンロや七輪の左右で、火力を使い分けるように、着火した炭を配分すると便利です。
ちなみに炭から火が上がっている状況よりも、少し火が落ち浮いて「熾き火(黒い部分が無くなり白っぽくなった炭)」になった頃合いが焼き頃ですよ!
「熾き火」になるのが待てない場合、時間がないときは炭に黒い部分が残った状態で焼き始めてもOKなのですが、火力が強くて焦げやすくなりますので注意して焼く必要があります。
炭火焼きが楽しめるバーベキュー、なんといっても屋外で食べる非日常的な要素に加えて、炭火焼きの美味しさバーベキューの醍醐味ですね!
家飲みと比較して多少、準備や知識などを必要としますので、バーベキュー、炭火焼き行う際の情報となればと思います。
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