豚肉といえば、実に様々な料理が思い浮かびます。
日本国内に限らず、世界中で豚肉はあらゆる料理に使用されています。
日本的なメニューでいえば
とんかつ、生姜焼き、豚汁、豚しゃぶ、トンテキや、野菜炒めなどの炒め物にもよく使われます。
いわゆる日常的な「定番おかず」が、豚肉を使ったメニューとして、いろいろと出てきます。
スーパーの精肉コーナーに並ぶ豚肉は、カットの仕方や色味、脂肪の多い少ないなど、様々なタイプが並んでいます。
使用するメニューに応じて、例えば「とんかつ」の場合は、この豚肉を使って、豚しゃぶにはこれ、炒め物にはこんや豚肉といった具合に、それぞれに適した豚肉を当たり前のように選んでいます。
豚肉で一番美味しい部位はどこ?豚肉の部位について
豚肉は、牛肉と比べると多くのビタミンB1を含むとされています。
その量は、牛肉の約8倍ほどで牛肉よりもはるかに多くのビタミンB1を含みます。
ビタミンB1は、糖質や脂質の代謝にかかわる栄養素で、疲労回復、ストレス軽減に効果的。
その他、不飽和脂肪酸のオレイン酸が多く、ナイアシンという栄養素も豊富です。
豚肉の主な栄養素をまとめると
- ビタミンB1
- ビタミンB2やビタミンAで美肌効果
- ナイアシンは肌の健康を助ける
- 動物性タンパク質
- 貧血対策に不可欠な鉄分
- 亜鉛などの必須ミネラルも
まとめてみると、豚肉を食べるだけで元気に健康になってきそうな感じもします。
代表的な豚肉としての部位は
豚ロース
肉質がきめ細かで、適度に脂肪があり柔らかい、ヒレと並ぶ豚肉の最上位部位
豚肩ロース
細かな脂肪が肉の間に入っていて、豚肉らしい旨味が際立つ
豚ヒレ
最もきめ細かで柔らかい部位でかつ、脂肪が少ない、1頭から少量しか取れないため希少部位でもあり、比較的高価な部位
豚バラ
肉と脂肪の層が折り重なって比較的柔らかで、脂肪、肉の旨味両方が味わえます
豚モモ
脂肪が少なく赤身の部位
料理別に見ると、ロースやヒレはとんかつに最適。ロースや肩ロースはトンテキにもおすすめな部位。
旨味の強い、肩ロースは焼肉にもいいですね。
豚バラは、焼き鳥でも「バラ」として豚肉の代表メニューになっていますし、焼肉にも。
沖縄では、三枚肉なんて呼ばれ方がされたり沖縄料理「ラフテー」には欠かすことが出来ない部位です。もちろん豚の角煮にもバラ肉ですよね。
豚モモは、豚こまに混ざっていたり、角切りとして売られていたりします。
ポークカレーなどにも美味しい部位です。
どの料理に一番美味しい部位は?という形になりましたが、それぞれに最適かつおすすめの豚肉の部位についてはこんなところ。
とんかつに最適な豚肉の部位は?
すでに、豚ロースや豚肩ロース、ヒレがとんかつにはおすすめの部位としてご紹介しました。
適度に脂身があって、厚めにカットしても柔らかに食べることが出来きる部位。
とんかつには、そんな豚肉が最適です。
ロース肉は豚の背中の部分。
赤身と脂身がくっきりと分かれていて、柔らかな肉質で豚肉の旨味をしっかりと楽しめるのが特徴。
とんかつの他にも、トンテキでも楽しめます。
肩ロースは、より旨味が強い部位ですので、肩ロースをとんかつに使用するケースも多いようです。肩ロースは、その他、焼肉やポークソテーとしても人気です。
肩ロースは、厚みのある脂肪と赤身の部分がくっきりと分かれていて、肩ロースは赤身と脂肪が霜降り状になっているのが特徴です。
肩ロースのほうが「肩」の部分のお肉ということもあって、よく動く部位で肉質に弾力があります。
豚ロースは、柔らかでマイルド、肩ロースは旨味が強く、比較的に弾力があるというところでしょうか。
とんかつに最適なのは、どちらもOKですがカットする厚みや、衣の厚み、パン粉の粗さなどなど、いろいろな条件も加わってきますので一つに絞るのは難しいですね。
ヒレカツとしては、ヒレ一択ですが「とんかつ」となると条件に応じて使い分け、食べくらべてみてほしいところ。
ロース、肩ロースのほか、リブロースや豚モモ、ランプというお尻の部分のお肉を使ったお店もあります。
豚しゃぶに最適な豚肉の部位は?
豚しゃぶには、一般的にロース、肩ロース、バラ、モモ、ウデなどの部位が向いていると言われます。
ロースは豚の背中の部分で、赤身が中心ですが脂の層も入っています。肉質はきめ細かくて柔らかく、どんな年代でも食べやすいので“豚肉しゃぶしゃぶの基本”ともいえるお肉。
肩ロースは脂身と赤身のバランスがよく、豚の旨みと食感を楽しめる部位です。ロースと比べて脂身が多く、牛肉に負けない旨みやコクが感じられる濃厚な味わいが特徴。
バラ肉は柔らかく、脂とお肉の旨みがたっぷりで脂身が美味しいです。こってりとした味わい。
モモ肉は脂はほとんどなく、ヘルシーな赤身肉であることが特徴です。さっぱりしていて食べやすく、脂身の少ない部位ならモモがおすすめ。
もちろん、しゃぶしゃぶ用に1~1.5mm程度の薄切りにしたものを選ぶ必要があります。厚みがあると、茹でて火が通ったときに硬さを感じてしまいます。
牛肉を使うしゃぶしゃぶに比べて、豚しゃぶはカロリーが低いとされます。
豚肉なので、ビタミンB1やオレイン酸など体に嬉しい栄養素が豊富で、夏場でも冷しゃぶにしたり、食欲が落ちる時期にもサラッと食べることが出来たりします。
豚肉は、健康をつくる、健康を保つために欠かせない栄養素を豊富に含んでいます。
健康の他にも、美容にも良いところから積極的に食べたい食材です。
とんかつや、豚しゃぶに限らず、いつもの食卓に登る豚肉レシピも、豚の部位ごとに食べ比べてみると新しい発見があるかもしてません。
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