日本の食卓には、お馴染みとなったハンバーグ。
ひき肉に、玉ねぎやパン粉、卵などを混ぜ合わせて楕円形に形を整えて焼き上げる肉料理。
ハンバーグ専門店があったり、お弁当用の冷凍ハンバーグのバリエーションがたくさん販売されていたり、私たちが、よく口にする献立の一つのハンバーグって、どこのお料理なのでしょうか?
ハンバーグに似た、パティをパン(バンズ)に挟んだ、ハンバーガーはアメリカ発祥の料理だと聞いたことがあります。ハンバーガーは、戦後、1960年あたりに日本でも食べられるようになり、1971年、MacDonaldが日本に上陸して、誰もが大好きな人気メニューになっていきます。
では、ハンバーグの起源はどこなのでしょうか?
ハンバーグの由来を調べてみたら
結論、ハンバーグはドイツ発祥の肉料理。
起源は、ドイツ」のハンブルグ。ドイツ第2の都市ハンブルグはドイツ語で「Hamburg」と書きますが、英語発音から「ハンバーグ」となったそうです。
もともと、ドイツのハンブルグの労働者たちが安価なかたい肉をひき肉にして焼いて食べたとか、ハンブルグ名物のタルタルステーキから、タルタルステーキは生のお肉の料理だったので、それを焼いて食べたなど諸説あります。
1870年代、ドイツハンブルグ地方のから、アメリカに移民する船上で、故郷の名物タルタルステーキが食べたい、そんな要望に船上でコックが乾燥肉を戻して、野菜くずを刻んで焼き固めたものが原型とされる説もあったり。
ハンバーグは、ドイツからアメリカに渡って、ハンバーグになったというお話。
ですが、ハンバーグという単語はアメリカには存在しないそうです。
ハンバーグは日本で初めて食べられたのはいつ?
日本にハンバーグが初めて伝わったのは1882年に、日本初の料理学校の開港疲労の席だったそうです。1882年といえば、明治15年。
文明開化以降、肉食が奨励され、洋食レストランが出来て、カレーライスやビーフシチューといった洋食がメニューに並んだ時代です。
一般の食卓に馴染みの料理となるのは、ここからさらに高度成長期のころ、まだお肉が高価な食材だったころ、安価なひき肉を使った料理として、またリッチな食卓を演出する献立として人気を得ていくことになります。
そこから、焼くだけの商品が販売されたり、レトルト食品が1970年代に多様化していく流れと相まってハンバーグ商品も、より普及して一般的な料理となっていきます。
ちなみに、合いびき肉を使用したハンバーグは日本独自のもので、外国でいうところのハンバーグ、ハンバーグステーキは牛肉が使用されます。
これは、日本でハンバーグが一般的になっていく過程で、高価な牛肉に安価な豚肉を混ぜ合わせ、より手ごろな肉料理としていったという背景がうかがえます。
プラントハンバーグも登場
最後に、8月9日は「ハンバーグの日」。
子どもから大人まで幅広く愛されているハンバーグを、夏休みの期間にたくさん食べて欲しいという願いを込めて制定されたそうです。
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