定番つまみを大検証!
「枝豆にはビールじゃなく日本酒!」「刺身には醤油じゃなく塩!」。このほか、オニオンスライス、お浸し、ポテトサラダなどの定番つまみから締めの焼きおにぎりまで計11品を、酒との相性から徹底検証。「書斎派料理研究家」が、試行錯誤の末にたどり着いた究極のつくり方とは!? 漫然とした家飲みを革命的に変える一冊!
著者は料理研究家「土屋敦」さん。
「男のパスタ道」「男のハンバーグ道」などの著作や「All About 男の料理」の中の「時短の逆をいく、長時間レシピが旨すぎてヤバい」シリーズなどに代表される通り、研究に研究を重ね理想の調理時間や方法を追求し、時間や手間を惜しまない料理方法で知られる。そのため、定期的に出演しているNHKラジオ「すっぴん!」では、「『めんどくさい料理』研究家」として紹介されている。「『めんどくさい』料理研究家」ではない。
著書
- ウケる一皿 (メディアファクトリー 2007年)
- なんたって豚の角煮(大和書房 2007年)
- やっぱりフライパンレシピ(青春出版社 2008年)
- クッキング快楽宣言(梧桐書院 2010年)
- 男のパスタ道( 日本経済新聞出版社 2014年)
- 男のハンバーグ道( 日経プレミアシリーズ 2015年)
- このレシピがすごい!( 扶桑社新書 2015年)
- 家飲みを極める( NHK出版新書 2016年)
wikipedia
土屋敦 - Wikipedia
枝豆のほか、オニオンスライス、ポテトサラダなど11品を、お酒との相性から徹底検証し、理想の「家飲み」のあり方を模索した『家飲みを極める』。
家飲みで、その行為はシンプルといいますか、単純であったりしますよね。
家に帰って、枝豆で一杯とか、お刺身でちょっと一杯とか。
そのいつもは、シンプルで単純な家飲みだからこそ、奥深く、その時間と向き合っているかのような、こちら「家飲みを極める」。
究極のレシピとして
- 枝豆
- 刺し身
- 揚げジャガ
- オニオンスライス
- おひたし
- だし巻き玉子
- ポテトサラダ
- 豚肉の味噌漬け
- 揚げ出し豆腐
- 焼きおにぎり
- 味噌汁
などなど、定番でいながら、お酒との相性も良いレシピを、さらに掘り下げつつ、科学的に分析、検証して極めて行く様は、日々のルーティーンになりがちな家飲みの時間を見直したくなるような、そんな内容でした(個人的な感想ですよ)。
レシピだけの料理本としてではなく、そのレシピに至る思考、その部分が読んでいるだけでお酒が飲めそうな感じでした。
プロローグの「活路は家飲みにあり!」からやられます。
「料理する工程そのものを『つまみ』として堪能できる」
そうですね~、つまみを作る工程、材料の吟味、調理器具、も含めてつまみとなり得る時間、最良の家飲みかもしれません。
ですが、毎日となるとなかなか、究極を求めていられないのも事実。
材料の吟味や、下ごしらえ、大体の作る工程は、信頼の置けるメーカーさんやお店にお任せして、最後のちょっとした工程だけ、例えば、サバの水煮缶とタイカレーの缶詰で、サバのタイカレーを作ったりですね、その最後のちょっとしたアレンジだけでも楽しい、つまみになる瞬間かとも思うのです。
まさに、作りながら飲む、作り出す前から飲む、です。
コンビニでも、オツマミとなり得る、焼き鳥はじめ様々なものが手軽に買うことができます。買ってきて、缶チューハイやビールをプシュッとあけて飲む、これでも良いのですが、冷蔵庫に買いだめた加熱済みのスチーム焼き鳥を取り出しつつ、かんたんにフライパンで焼いて、もしくは焼きつつ飲む、この瞬間こそが「家飲み」の醍醐味かと思うところです。
家飲み(内飲み)に対して、外飲み、居酒屋などで飲む場合、注文すると料理も飲み物も出てきます。片付けもいりません。
ですが、この「作る」工程は味わえませんよね!
せっかくの、おつまみである「つくる工程」、この部分が、家飲みの一番の魅力なのかも、なんてことを「家飲みを極める」を読みながら考えたところです。
まぁ、逆にとらえれば、その作る工程が手間であり、家飲みのデメリットであること事実。その時間や作業自体が面倒に思えたりもしますよね。
ですが、その工程、時間、作業これらは「つまみ」であると理解したときの、家飲みの楽しみは、さらに大きいものになるようにも感じます。
家飲みのおつまみづくり、全行程は面倒な方も、食材や、惣菜を合わせてみたり、温め直したり、焼き直したりといった、少しの工程をつまみにすることをイメージしてみられてはいかがでしょうか。
きっと、その行為はお酒との相性も抜群なはずですよ。
家の大好きな私としましては、おつまみづくりも家飲みのメリットなんですが、まぁ、酔っても、そこは家なので、そのまま寝ちゃっても…なんていう、その安心感も大きいですねぇ。
年末年始のお休みにでも是非、「家飲みを極める」まだのかたは読んでみられてはいかがでしょう。
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