お酒の席でよく耳にする言葉があります。それは「酒は薬になる」と。
飲みすぎの人に注意したときの言い訳ですよね。
私の周りにもたくさんいますww
確かにことわざでも『酒は百薬の長』ってありますが本当なんでしょうか?
飲みすぎたら害になるはずだけど…
そんな言い訳に使われる『酒は百薬の長』の本当の意味、知っていますか?
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酒は百薬の長の意味や使い方とは?
酒は百薬の長の意味は、「酒は、どんな良薬よりも効果がある」というお酒を褒めている言葉です。
ただし、『適量の酒』という条件付きです。
だから飲みすぎの人には当てはまらないですよね~
今度私の周りで「酒は薬になる」『酒は百薬の長』って言ってたら、適量はね!って教えなきゃww
さらに、適量という言葉も難しいところですよね!
適量にも、明確な定義があれば、お酒の量も調整しやすいとは思うのですが。
「百薬の長」だけでいうと「どんな良薬よりも効果がある」や「とても体にいい」という意味で使われます。
だから
「りんごは百薬の長」
「いちごは百薬の長」
「魚は百薬の長」
「オリーブオイルは百薬の長」
「スーパーフードは百薬の長」
「昆虫食は百薬の長」
食用コオロギの栄養&カロリーはどれくらい?どこで飼育されているのか調べてみた!
など身体に良いものには何にでも使えるんです。
それではありがたみが薄れていくような気がしますが…
でも百薬っていうくらいだから、実際には百種類の薬よりも効果があるってことなのかしら?
酒は百薬の長の百薬って何?
まず百薬の長の語源を調べていくと中国の歴史書「漢書」の「食貨志下」に書かれている「酒百薬之長」という言葉と言われています。
つまり百薬とは、数多くの薬・あらゆる薬という意味なのです。
確かに中国なら漢方薬などたくさんの薬がありますね。
百という言葉は、百足(むかで)、百手(ももて)、百貨店(ひゃっかてん)などのように、数・量・種類が多いさまをあらわす形容詞として使われています。
それほどのたくさんの薬よりも効果があるという言葉を初めて言った方は、きっととんでもないお酒好きですね!
「あくまでも百種類の薬よりも」という意味ではなさそうです。
まぁ百種類の薬というそんな勘違いをするのは、わたしくらいでしょうけどww
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実は百薬の長には続きの言葉があった!
そして酒は百薬の長が書かれている「漢書」を調べていくと百薬の長には続きがあります。
それは「嘉会の好」という言葉です。
「夫鹽食肴之將、酒百薬之長、嘉會之好。」という一文になり、現代語訳すると
「そもそも塩は食物にもっとも大切なもので、酒はどんな良薬よりも効果があって、お祝いには欠かすことができないもの。」となるのです。
しかし日本でも「酒は百薬の長」という言葉が「徒然草」に書かれています。
「徒然草」には「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ」と書かれ、現代語訳すると「酒は百薬の長とはいうけれど、多くの病気は酒から起こっている」と「漢書」を否定しています。
同じ百薬の長でも、使い方によっては真逆の意味になるんですね。
また類語として「酒は憂いの玉箒」「酒は天の美禄」があり「酒は百薬の長」と同様にお酒を褒める言葉になります。
とくに「酒は憂いの玉箒」は「お酒は、悩みごとなどの憂いの気持ちを払ってくれる、美しいほうきのようなものだ」という意味があるのでお酒を飲んだ時の言い訳は「酒は憂いの玉箒」と言ったほうがたくさん飲めて良
いかもしれませんねww
逆に、お酒を飲みすぎて困っている方が身近にいらっしゃる場合は、「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ」と教えてあげましょうwww
さぁ今夜のお酒は百薬の長でしょうか?
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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