前回のお題が「おでん」。
おでんについての話だったのですが、糸こんにゃくとしらたきって、同じもの?違うもの?、呼び方おかしい?
少し気になりましたので、今回はいろいろ、微妙に違うもの、違いがアヤフヤ(個人的に)なものを集めてみましたよ!
糸こんにゃくとしらたきの違いについて
まずはじめに「糸こんにゃく」と「しらたき」は違うのか?
違うとするとどう違うのか?
結論から言うと・・・
現在では、糸こんにゃくもしらたきも違いは殆どないそうです。
原材料も味も大きく定義づけできるほどの違いは「今現在」ないということでした。
ですが、以前はそれぞれその製法に違いがあったことから、呼び名も「糸こんにゃく」と「しらたき」として区別されていたようです。
両者、主な原材料はこんにゃく芋を使いますが、その製法に違いがありました。
糸こんにゃくは、固めた板こんにゃくを糸状に細くカットしたもの
しらたきは、ゼリー状の材料を細かな穴が空いた筒に詰めて、それをお湯の中に押し出して固めたもの
として、その作り方に明らかに違いがあったそうですが、現在はどちらも製法的な明確な違いはなくなったようで、強いて挙げるならば「色」かなと、個人的なイメージでは「白いほうがしらたき」で「黒っぽいほうが糸こんにゃく」だと思いこんでいましたが、それも違いは無いそうです。
こんにゃくの黒さ、白さは原材料に海草粉末を使用するかどうからしいので、あくまでイメージ、演出的にこんにゃく的なものは黒っぽく、しらたきだから白くということなのだそうですね。
ちなみに、先の糸こんにゃくとしらたきの製法の違いは、関東発祥、関西発祥で違うそうです。
しらたき・糸こんにゃく
関東では材料を細い穴から押し出してから凝固させて作る細い糸状のこんにゃくを「しらたき(白滝)」と呼んでいた。これに対して、関西では板こんにゃくを細く切って糸状にした物を糸こんにゃくと呼んでおり、製法の違いもあって両者は別物と言われていたが、現在は糸こんにゃくも細い穴を通す製法になったために両者を区別する方法はなくなったとされる。このように細い糸状のこんにゃくを、主に関東地方ではしらたき、関西地方では糸こんにゃくと呼んでいる。糸こんにゃくをより細くしたものをしらたきと区別する場合もある。なお、近年は東西問わず、白い「しらたき」や、おでん用に機械で巻かれた(結ばれた)ものが普及しているため、白いものを「しらたき」、こんにゃく色のものを「糸こんにゃく」と呼ぶことが一般的である。
コンニャク - Wikipedia
このように、「糸こんにゃくとしらたき」のように違いがありそうで無いも、もしくは、その違いを明確に答えられないものが結構あります。(個人的に)
おでんつながりで云いますと
- おでんのじゃがいもは「男爵」か「メークイーン」か
- 「和辛子」と「マスタード」の明確な違いは?
といった感じ。
「お刺身」と「お造り」の違いはどうでしょう?
生のお魚を新鮮な状態で切って出す、お刺身。
日本の食の定番ではありますが、そのお刺身を「お造り」とも呼びます。
料理屋さんのお品書きにも「お造り」と書かれていたり。
では、お刺身とお造りで違いはあるのでしょうか?
答えはNO。
お刺身もお造りも、同じもので呼び方の違いだけだそうです。
お造り
お造りは、「つくり身」の「身」が略され、接頭語「お(御)」が付いた言葉で、元々は女性語である。
武家社会では「切る」という語を忌み嫌ったことから、「刺身」の「刺す」と同様に、関西では魚を切ることを「つくる(作る・造る)」と言い、刺身は「つくり身」と言った。ただし、関西でも儀式料理では「刺身」が正式な呼び方で、淡水魚も「お造り(つくり身)」ではなく「刺身」と呼ばれていた。
現代では、「造る」という言葉の意味からか、綺麗に盛り飾られた切り身や、尾頭付きの切り身を「お造り」と呼び、飾り気のない切り身を「刺身」と呼ぶ傾向にある。お造り/おつくり - 語源由来辞典お造りの意味、語源、由来を解説。魚の切り身のこと。元は「つくり身」からきており、武家社会の言葉の忌避が影響。
「おしるこ」と「ぜんざい」はどうでしょう?
小豆を甘く煮た温かな飲み物ですよね。
「おしるこ」?
「ぜんざい」?
これについては違いがあるようです。
「おしるこ」=「お汁粉」と書くように、汁気があるもの。
対して「ぜんざい」は、汁気がないものとされるようですが、その違いは関東と関西で意味合いが違ってくるようです。
「ぜんざい」を感じで書くと「善哉」と書くそうですね!
善哉=ぜんざいのほか、「よきかな」とも読める、仏教用語から来ている説もあるそうです。
「千と千尋の神隠し」で、「お腐れ神」と思われていた神様が入浴するシーンで「よきかな」とありますよね!
よきかな=素晴らしい!
といった感じでしょうか、ぜんざいを食べて思わず、その美味しさから「よきかな」と出てしまう、そこから「ぜんざい(善哉)」とされたなんて、なんとなく頷けるものがあります。
汁粉
汁粉(しるこ)は、小豆などを砂糖で甘く煮た汁の中に、餅や白玉団子、栗の甘露煮などを入れた食べ物。「おしるこ」とも呼ばれる。関東では漉(こ)し餡を用いたものも粒餡を用いたものも区別せず汁粉と呼ばれるが、関西では漉し餡を用いたもの汁粉と呼び、粒餡を用いたものはぜんざいと呼び分けるのが通例である
汁粉 - Wikipedia
ぜんざい
ぜんざい(善哉)は、豆(主に小豆)を砂糖で甘く煮た日本の食べ物である。
餅や白玉団子、栗の甘露煮などと共に供されることが多い。一般的には豆の原形が存在するものを指して用いられるが、例外もある。
関東地方では汁気のない餡そのものをぜんざいと呼ぶが、関西地方では粒餡を用いた温かい汁物をぜんざいと呼び、漉し餡を用いた汁物は「汁粉」と呼び分ける 。これは西日本から東日本へと伝搬する過程において、ぜんざいと汁粉の区別が正しく伝わらなかったからとの説もある。汁気のない餡を用いたものは、関西では「亀山」や「小倉(おぐら)」と呼ばれている。
ぜんざい - Wikipedia
まとめると
関東(角餅) | 関西(丸餅) | ||
---|---|---|---|
汁気あり | つぶあん | おしるこ(田舎汁粉あるいは小倉汁粉) | ぜんざい |
こしあん | おしるこ(御膳汁粉) | おしるこ | |
汁気なし | ぜんざい | 亀山、金時、小倉など |
沖縄で食べる「ぜんざい」は、小豆のかき氷といった感じでした。
これも、各地で使い分けが違うのかもしれませんね。
長芋と山芋、やまといも(大和芋)の違いは?
これは、明確に違いがありますね。
山芋は、山の芋(ヤマノイモ)。
ヤマノイモ
ヤマノイモ(山の芋、学名:Dioscorea japonica)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。または、この植物の芋として発達した担根体のこと。ジネンジョウ(自然生)、ジネンジョ(自然薯)、ヤマイモ(山芋)ともよばれ、とろろは粘性が非常に高い。また、ヤマノイモ属の食用種の総称ヤム(yam)をヤマノイモ、ヤマイモと訳すことがある。
ヤマノイモ - Wikipedia
ナガイモ
ナガイモ(長芋、学名: Dioscorea polystachya)は、ヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草。または、その肥大した担根体の通称である。漢名の山薬(さんやく)、薯蕷(しょよ)とも呼ばれる。
長芋、つくね芋、いちょう芋などの品種群がある。山芋の名で扱われる事があるが「ヤマノイモ(自然薯)」とは別種。ナガイモ - Wikipedia
大和いも
大和いも(やまといも)は、ヤマノイモ科のつる性多年草の芋で、奈良県在来のツクネイモの品種である。関東などでは、イチョウ芋を「やまと芋」と呼ぶが、奈良県産の大和いもは粘り気の強いげんこつ型黒皮ツクネイモで、別の品種である。
県内で古くから栽培されきた伝統野菜の一つとして、奈良県 により「大和野菜」に認定されている。大和いも - Wikipedia
このように、似てはいるものの、そもそもの品種の違いということでした。
ほかにも、「キヌサヤ」と「スナップえんどう」の違いも気になりますが、こちらはどちらも、えんどう豆なのですが、生育の段階の違い、キヌサヤよりも成熟したものがスナップえんどうですね!
最後に、おでんのじゃがいもはメークイーンが好きです。
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