厚生労働省は、缶ビールや缶チューハイなどに含まれるアルコールについて、そのアルコール量の表示を容器に「グラム単位で表示する」ように業界に求めるそうです。
アサヒビールでは、3月末の時点ですでに、これまでのアルコール分(度数)表示のほか、純アルコール量(g)表示が実施されています。
ほか、サントリーやサッポロビールでも、年内にウェブサイト上にアルコール量をグラム表示する予定だとし、またキリンでは、2024年までにビールや酎ハイ商品の缶にアルコール量のグラム表示を行うとしています。
このグラム表示は、アルコールの摂取量を明確にすることで、適正な飲酒を促す狙いがあるようですが、適正なアルコール摂取量自体を今一度、確認しておくことも重量だと思います。
上戸・下戸、飲酒量の多い少ないの区別で使う言葉にみる酒飲みの世界
生活習慣病のリスクが高まるとされるアルコールの摂取量の目安は、
- 男性が1日当たり40グラム
- 女性が1日あたり20グラム
としている中で、近年は10%近い度数のストロング系酎ハイ人気から無自覚な大量摂取の危険性が指摘されています。
そこで、商品自体にもグラム量を記載し、摂取の目安を分かりやすく示すことを目的としているというわけですね。
ちなみに、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動で定義する、生活習慣病のリスクを高める純アルコール摂取量を、350mlの缶ビールを基準に考えますと、3本飲めば42グラムとなり、男性の基準となる40グラムを超えてしまうことになります。
これまでのように、度数で表示されていると「アルコールの適正摂取量」なんてものは、いちいち計算しないと分かるはずもなく、逆に「わからなくしてたんだろうー!」という疑念も生まれますが、今回のグラム表示で、分かりすぎるくらいわかってしまうことになりますねw。
「適正飲酒」でございます!
スポンサーリンク
そもそもアルコール量の計算とはどうやるのかと云いますと
計算式は以下の通りです。
公式:酒の量(ml)× アルコール度数 × アルコールの比重 = 純アルコール量(g)
▽参考例)350mlのアルコール度数5%ビールの純アルコール量の算出方法
350(ml)× 0.05 × 0.8 = 14(g)
▼アルコール量の大まかな目安
- ビール500ml/アルコール度数(5%):20g
- 日本酒180ml/アルコール度数(15%):21.6g
- ウイスキー60ml/アルコール度数(43%):20.6g
- ワイン200ml/アルコール度数(12%):19.2g
- チューハイ350ml/アルコール度数(7%):19.6g
- 焼酎100ml/アルコール度数(25%):20g
いちいち健康のためにとはいえ計算しませんが、総量表示で、否が応でも気にすることになりそうです。
まぁ、そのアルコール量開示(明示)の一方で、メーカー各社は消費者の健康志向に応えようとノンアルコール・低アルコール商品の開発も強化してきているのも、はっきっりとうかがい知ることができるようにもなってきました。
海外でもその流れは広がりを見せているそうなのです。
家飲み人生RTAになっていませんか?2020年カラダにも心にも良い家飲みスタイルを!
ノンアルコールはビールだけじゃない!ワインもゼロアルコールが人気だという話
ビール、ワインと来てノンアルコールの波は日本酒にも!ええーーーっ焼酎も!?
ノンアルコールじゃない!苦くないビール!おすすめのフルーツビール
飲みすぎてしまうと将来的に病気になってしまうかも知れないアルコールです。
ガンをはじめ、認知症や心臓疾患、不整脈、肝臓疾患、糖尿病などを起こす可能性があるそうですので、長生きして一日でも、一杯でも多くの美味しいお酒を楽しむために、純アルコール量、飲酒量の確認や意識が必要不可欠です。
大事なことなのでもう一度!
「適正飲酒」でございます!
コメント
[…] アルコール表示が%からグラム表示になるそうです!アルコール摂取量が一目瞭然です。 […]