私、これまで「ジョージア」と聞いて連想するのは缶コーヒーでしたが、これからは「ワイン」。
ジョージア = ワイン
ここで言うジョージアとは、西アジア、もしくは東ヨーロッパ、ロシアの南側、トルコやアルメニア、アゼルバイジャンの北側、古代シルクロード、その要所として栄えた東欧「南コーカサス地方」に位置する「国」のこと。
南コーカサス
南コーカサス(みなみコーカサス)あるいはザカフカジエ(ロシア語:Закавказье,ラテン文字転写例: Zakavkazʹe)は、アゼルバイジャン、アルメニア、ジョージア(グルジア)の3国の総称。ロシア語としては不正確だがザカフカス、ザカフカース、南カフカスとも。また英語ではトランスコーカシア (Transcaucasia)またはトランスコーカサス(Transcaucasus)。
ザカフカジエ、トランスコーカシア(トランスコーカサス)との呼称は、それぞれロシア語・ラテン語で「コーカサス山脈の向こう側」という意味であり、北のロシア側から見た呼称であるため、「向こう側」とは「南側」を意味する。この呼称はモスクワ中心の考えであることから、近年、日本の文献では避けられる傾向がある。なお、厳密にはロシアのソチ周辺は南側、アゼルバイジャンのダヴァヒ県・クバ県・クサル県・シヤザン県・ハヒマズ県・ヒジ県は北側に位置する。
北はロシア、南はトルコとイラン、西は黒海、東はカスピ海に囲まれる。ヨーロッパではなくアジアに属するが、長くソビエト連邦領だったこともあり、西アジアや中東には含めないことが多い。
南コーカサス - Wikipedia
日本では、グルジアと聞くと「あ~、グルジアね」とピンとくる人も多いのではないでしょうか?
ジョージア = グルジア
2015年4月まで国名呼称としてロシア語由来の「グルジア(Gruziya)」として来ましたが、ラテン文字表記の「Georgia」としたことを受けて、日本でもグルジアから、ジョージアとされています。
ちなみに、アメリカのジョージア州(State of Georgia)とは、ラテン語の綴も発音も同じであるが、それぞれの地名の由来としての関連性はないそうです。
スポンサーリンク
ジョージア(国)
日本政府に対しては、2014年10月の首脳会談で正式に「グルジア」の使用を取りやめて「ジョージア」へ外名を変更するよう要請が行われ、2015年に日本政府が使用する外名の根拠法となる在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律(在外公館設置法)別表の改正案が、国会で衆参両院の全会一致による可決を経て、4月22日付けで公布・施行され、同日には外務省のサイトで外名変更の告知が行われた。
ジョージア (国) - Wikipedia
ちなみに、外国から見た日本国の呼称は「ジャパン」なのでしょうか?「ニッポン」なのでしょうか?いわゆる外名(exonym)というやつです。
第三者的に外国(人)が呼称する名称、呼び名です。
外名に対して内名は内側の人が呼称する名称ということ。
日本の場合、
外名 | Japan Japan(英語)、Japon(フランス語)、Giappone(イタリア語)、Hapon(タガログ語) |
内名 | にっぽん、あるいは、にほん |
「日本」という国の国号は、7世紀の後半の国際関係から生じたものとされ、その当時、交易のあった中国の漢音での発音は「ジッポン」と読まれていたことから、後にイタリアの探検家マルコ・ポーロが、その中国語音「ジッポン」を耳で聞いて「Zipangu」「Zipangri」「Cipngu」と東方見聞録に記したことから、現在の外名「Japan」となったとされます。
ちなみに、現在の中国における「日本」の発音は「リ(リュ)ーベン」
参照:東方見聞録
日本の場合、オリンピックなど外国とのスポーツの対戦を際に、日本人選手たちが身につけているユニフォームの国名表記は「NIPPON」ではなくて、たいてい「JAPAN」になっているような気がします。
話を、ジョージアにもどします。
今回のテーマ、ジョージアに興味を持ったポイントは「ワイン」。
ジョージアは、なんと!ワインの発祥地ともされているのです。
ワインの発祥地としてのジョージア
Wikipediaのワインのページ、歴史の項目にこのような記載があります。
文献などからジョージアでは7000年から5000年前に醸造され、発祥地の一つとされる。
ワイン(英語でwine)は、その本場とされるフランス、フランス語では語では vin(伊語では: vino、独語では: Wein)。
ジョージア語のワインは「ghvivili(グヴィヴイリ)」。
フランス語の「vin」の語源は、ジョージアの「ghvivili」であるとされる説が有力とされます。そのこともジョージアがワイン発祥の地とされる要因となっています。
シルクロードの要所、コーカサス地方。
ジョージアの北には、5000m級の山々からなるコーカサス山脈がそびえ、南はトルコ、東はアゼルバイジャン、南東はアルメニアに囲まれている。西に黒海、東にはカスピ海。この地で、紀元前6000年、今から8000年ほど前にワインが造られ始めたそうです。
当時のそれは、その地の言葉、ジョージア語で「Ghvivili」(グヴィヴイリ)。
「Ghvivili」が「Ghvino」になり、そこから「Vino」「Vin」「Wine」と変遷されたということらしいのです。
ワイン造りは、発祥の地とされるジョージアからギリシャやエジプトに伝わり、イタリア南部、フランスへと広がりを見せていく、実にロマン。
国名 | ジョージア |
---|---|
首都 | トビリシ |
時差 | 日本との時差は-5時間。 |
通貨 |
ラリ LARI (GEL) = TETRI 1ラリ=約47.6円 |
言語 | ジョージア語 |
気候 |
西部(黒海沿岸部):熱帯性気候、首都トビリシがある東部:西部に比べると比較的乾燥していて冬の寒さは厳しい、山地:高山気候 気温は同時期の日本よりやや寒め。山岳地帯が多いため、国土面積のわりに気候は多様。 |
ワイン以外にも、日本に浸透?してきたジョージア文化
ロシアの南側、トルコやアルメニア、アゼルバイジャンの北側、古代シルクロード、その要所として栄えた東欧「南コーカサス地方」のジョージアという国。
ジョージアの食には、アジアの要素、ヨーロッパの要素、多様なスタイルが融合した、私たち日本人にとっても魅力的な雰囲気を醸し出しています。
こちら「シュクメルリ」、最近このワードを良く目にし耳にします。
こんなところにも!
ジョージア発、松屋でバズったあのメニュー!”世界一にんにくをおいしく食べるための料理”
シュクメルリ
シュクメルリ(グルジア語: შქმერული、グルジア語ラテン翻字: shkmeruli)あるいはチュクメルリ(グルジア語: ჩქმერული、グルジア語ラテン翻字: chkmeruli)は、鶏肉をガーリックソースで煮込んだ、伝統的なジョージア料理の一つである。鶏肉、ニンニク、そしてお好みで牛乳が主な食材である。
シュクメルリ - Wikipedia
日新 松屋監修 世界1にんにくをおいしく食べるための料理と話題 シュクメルリ鍋風ヌードル
シュクレルリ!名前からして美味しそうな響き。
ワイン発祥の地のグルメですから、ワインに合わないはずがない!
ナベグラヴィ
ナベグラヴィ(ジョージア語: ნაბეღლავი、英語: Nabeghlavi)は、ジョージアのナチュラルミネラルウォーターのブランドである。
ジョージアにある株式会社ヘルシーウォーターが生産・販売を行なっている。日本では株式会社ジョージアプレミアムフーズにて輸入・販売されている。ナベグラヴィ - Wikipedia
ヨーロッパで最も標高が高いことで名の知れる「コーカサス山脈」の地下水から汲み上げられたスパークリング・ウォーター。
ミネラルが豊富で、他の外国産スパークリングウォーターに比べるとその含有量は5倍以上の3374mg(1000mlあたり)とも。
マグネシウム | 53mg (mg / l) |
---|---|
カルシウム | 66mg (mg / l) |
硬度 | 376mg (mg / l) |
カリウム | 80mg (mg / l) |
塩化物(イオン) | 87mg (mg / l) |
重炭酸イオン | 2,500mg (mg / l) |
ナトリウム | 660mg (mg / l) |
ph | 7.25 |
※天然成分のため採水時期により変動あり
硬水ながら、軟水のような滑らかさです。
硬水の代表選手「コントレックス」、ダイエットでもしてない限り飲むことはないですが、軟水主体の日本育ちには、このコントレックスの飲みづらさと言ったら、実感した方、多いのではないでしょうか?
同じ、硬水の炭酸水ナベグラヴィですが、コントレックスのような硬水特有な感じがなくて、非常になめらか~な口当たりでおすすめしたい炭酸水。
ワインの原点、ジョージアワイン
ジョージアのワインは、「クヴェヴリ」という伝統的で、古典的な製法で造られる。
この地の土を使い、窯で焼き上げられた素焼きの壺というか、甕「クヴェヴリ」という時。このクヴェヴリを使い、発酵・醸造を行います。基本、地面に埋められて熟成される。
このクヴェヴリを使った製法は2013年にユネスコ文化遺産にも登録されています。
そんなジョージア・ワインの魅力は、
クヴェヴリ
クヴェヴリを使用しているワインメーカーは、ワインが自然界で安定しており、タンニンが豊富で、化学的な防腐剤を必要としないため、長寿命で優れた味わいを実現していると主張している。クヴェヴリのワインに含まれるタンニンはタンパク質の含有量を制限し、濁りを防ぐ。
クヴェヴリ - Wikipedia
機械的でない、まさにワインの原点としてのナチュラルワイン、そこがジョージアワインの特徴のようです。
このクヴェヴリによる伝統的な製法で作られるワインには、赤ワイン、白ワインのほかに、「オレンジワイン」-ジョージアでは「アンバーワイン」と呼ばれる-、美しい琥珀色のオレンジワインが有名だそうです。
かつて、シルクロードの要所であったジョージアは、先のご紹介したシュクメルリのほかにも、餃子や点心を彷彿させる料理があったり、スパイスが効いた料理など、料理にも東西のさまざまな交流のあとをのぞかせてくれます。
オレンジワイン=アンバーワインは、そんな幅広いジョージアの食、味にあうワインとして人気を集めています。
タンニンを多く含み、科学的な手法ではなく、伝統的でより自然なかたちで造られるそれは、高い健康効果も期待されますね。
【クヴェヴリ醸造】ジョージアワインこだわり5本セット 750ml×5本
ヴァジアニ カンパニー マカシヴィリ ワイン セラー ルカツィテリ 2018 白ワイン(アンバーワイン/オレンジワイン) 750ml
伝統的な土器「クヴェヴリ」で醸造さるアンバーワイン(オレンジワイン)。桃やマルメロの豊潤な果実味と複雑味。バランスがよく、フェノリックな要素と長い余韻が魅力。
品種:ルカツィテリ
原産地:ジョージア・カヘティ
テリアニ・ヴァレー ルカツィテリ クヴェヴリ 750ml【オレンジワイン/辛口/ジョージア】【Teliani Valley Rkatsiteli Qvevri】
ジョージアで人気の白葡萄ルカツィテリを伝統的クヴェヴリ醸造で果皮と共に発酵させたオレンジワイン! ナツメグやクローヴ、ドライフラワー、トーストしたパンやイーストの複雑で魅惑的な香り。ややざらつきのあるタンニンが溶け込んでおり、生き生きとした果実味を感じます。 余韻には杏子のような甘酸っぱさが残り、葡萄そのものの素直な美味しさが喉奥に伝わるような心地よい後味が好印象。 非常に綺麗に造られたナチュラルワイン。
品種:ルカツィテリ100%
原産地:カヘチ地方(東部)
クヴェヴリ・ワイン・セラー、ルカツィテリ 2017 クヴェヴリ・ワイン (オレンジワイン) 750ml
白ブドウを赤ワインの醸造法(果皮や種を一緒に漬け込み醗酵し醸す方法)を用いて醸造することで、白ワインでもロゼワインでもない、濃い色調やタンニン成分(渋みや強い口当たり)、独特の風味を持つワインスタイル。
品種:ルカツィテリ種
原産地:カヘティ地方
クヴェヴリ ワイン セラー ルカツィテリ クヴェヴリ 2019 ジョージア アンバーワイン(オレンジワイン) 750ml
濃密な黄桃系の完熟果実やドライアプリコットのアロマと風味を持ち、アカシアの蜜や花の蜜の要素もありつつ、程よく溶け込んだスパイシーなタンニンは口当たりをやさしく包みこむよう。
原産地:ジョージア・カヘティ
品種:ルカツィテリ
シャラウリ ワイン セラーズ ルカツィテリ 2018 ジョージア 白ワイン(アンバーワイン/オレンジワイン) 750ml
ナッツやアプリコット、ドライフルーツなどの甘やかな香り。 ふくよかでリッチなボディとドライな口当たりが魅力で、豊潤かつ極上のアンバーワイン(オレンジワイン)。
原産地:ジョージア・カヘティ
品種:ルカツィテリ
ジョージアワイン アハシェニ(アカシェニ) (赤)Akhasheni 750ml
品種:サペラヴィ種100%使用
原産地:ジョージア
ジョージア有数のぶどう栽培地域“カヘチ地方”のクヴァレリ地区でできる天然の甘口ワイン。遅摘みしたグルジア固有品種サペラヴィ種で造られます。
品種:サペラヴィ種
原産地:ジョージア カヘチ地方クヴァレリ地区
ピロスマニ [ 赤ワイン ミディアムボディ ジョージア 750ml ]
酸味と甘みのバランスのよいやや甘口の味わいは、ビーフストロガノフやグレービーソースを使ったステーキ、トマトソースのパスタなどにもよく合います。
品種:サペラヴィ
原産地:ジョージア
探せば探すほど、美味しそうなジョージア(グルジア)ワインが出てきます。
オレンジワイン入門5本セットというのを発注しましたぁ。楽しみです。
コメント